便秘

 父の話である。

 最近、便秘気味だとは聞いていた。

 それに、母も父も歳なので、けっこうイレギュラーな事態にもなれてきていた。


「どうしても出ない。苦しい」


 と。お昼前に父が私に言った。

 それは、内科の受診のすぐあとだった。


「どうして先生に言わなかったの。内科に電話するからすぐ行くよ」


 もう、父の状態をみて、私がどうこうできるものじゃないとすぐに分かった。

 しかし、私は車を運転出来ないので、病院へ行くにはタクシーか自転車だ。


「いま自転車こげる?」


 大丈夫そうだというので事情を病院へ告げてすぐに戻った。

 自転車は、アシストつきのと普通の自転車があったが、父に楽な方に乗ってもらった。


 病院へついてさっき受診して電話したものですが、とまた事情を告げる。


 看護師さんがかん腸の用意をしてくれて、二十分くらい待ったかな。

 父は理性で苦しさを我慢していたように思う。


 便が出ないというのは、とても大変で苦しいものなのです。

 これは経験しないと笑い事で済まされてしまいそうな話ですが、本当に大変なのです。


 幸い、父はかん腸をしたらあっという間に出たので安心しました。


 このときは、まだ自転車をこげる元気があったからまだいい。

 この先、こういうことがあったら困るなあとおもってたら、また今日も便秘。


 私は即、コンビニへ走りましたよ。

 乳酸菌飲料やヨーグルト、牛乳を買いに。


「大丈夫だ」


 という父の言葉は無視してね。

 なんの根拠があっての大丈夫なのだ。

 今日ももう病院はやってないし、明日は日曜日だし。


 幸いそれで今回は解決しました。


 なんかもう、介護とかで私はけっこう成長してるなあ。スキル上がった?笑

 って思う。


「愛で憎しみは消せる。憎しみで憎しみは消せない」


 って言葉が仏教にあるんですって。本読んでたら出てきた。

 いま、私の中にあった、◯◯◯への憎しみは消えてきている。


 父と母への愛情の返還って形で、やることいっぱいあるしね。

 私は父や母から、それなりに愛情を注いでもらってたんだなとしみじみ思う。


 だから、いまあんまり抵抗なく介護できてるのかもしれないと思う。

 こんなこと口が避けても言わないけどね。

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