第2話
「まさか
「……は、話し掛けてみれば? ついてってやるから」
「自分が話したいんでしょ! でも、乗った! 話し掛けよう!」
教室に入ると
そして、
その男子生徒はパッと周りが華やぐような愛らしい笑顔を見せている。
童顔ではあるが、アイドルのような整った顔立ちをしている。
「……彼氏かな?」
つかさがポツリと呟いた。
そう
「
「
「友達になりたいなって思って! 私は
すかさず、つかさが答える。
「そうなんだ。
「……やめてよ」
「あ、僕、
──兄……。
「なんだ、彼氏かと思った……」
呟いた
つかさはニヤニヤと笑みを浮かべ、
しかし、
「じゃあ、僕そろそろクラスに戻るね」
人懐っこい笑顔に、
一人残された
「あ! 昨日の新入生代表挨拶、良かったよ!」
「……良かった……? どのへんが……?」
(──しまった。あれだけ噛みまくったことは本人も自覚してる様子だったのに……)
「いや! 噛みまくってる様子がハラハラして、みんな応援してたっていうか……無事にやり遂げて偉いなっていうか……」
そこまで言った時、足首の辺りに衝撃を受けた。
とっさに下を見るとつかさが足がサッと引っ込むのが見えた。
普段なら喧嘩になるところだが、
「あ、あの……」
「ねえ、
「うん!」
つかさの提案に対し、
(……完全に嫌われた……)
その後すぐに予鈴がなり、担任教師が教室に入ってきたことで話は中断されることとなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます