一番最初に死ぬはずのモブが勇者に返り咲く

Ri

第1話 転生?!

「トライアル·オブ·マッドネス」

このゲームは一時期大流行したゲームである。

しかし、その難易度と理不尽さですぐに波は消え去った。

そんな鬼畜ゲームを作ったのが俺「如月 斗真」だ。

個人的な最高傑作である「トライアル·オブ·マッドネス」を完成させてしまい、現在ネタ切れ中である。

「とりあえず、今日もカップラーメンにするか」

俺は近くのコンビニへ向かった。

俺はカップラーメン、飲み物、適当な惣菜をレジに通した。

「割引が多くて助かったな」

信号機で待っていると隣から子供が飛び出してきた。

近くにはトラックもある

『どうしよう』俺はそう考える間もなく体が反射的に動いていた。

俺は子供を奥へ押し出し、身代わりとなって引かれてしまった。

『なぜだろう。痛みを感じない。』

俺は引かれてから頭を動かしていた

『かなり打ち所が悪い。骨も折れているだろう。もう助からないのかもしれないな。』

俺はそう考え、この人生にお別れを伝え、目を閉じた。


目を開けると、しらない天井でもなく、天使の輪っかも着いてない。当たり一面の青空が広がっていた

「ここはどこだ?」

すぐさま当たりを見渡す

ここは村の集落みたいなところだ

当たりは山におおわれている

「どういうことだ?」

死んだ先のことは分からないが、明らかに天国や地獄ではない。もちろん病院でもない。

これはいわゆるあれか?

異世界転生ってやつ?

僕の体は高校生くらいの青年だった

そのとき僕は看板を見つけた。

「桜丘村」

これは、「トライアル·オブ·マッドネス」のストーリーで一番最初に魔族に潰される村だ。

その瞬間、おれば一粒の冷や汗をかく

「もしかして、トライアル·オブ·マッドネスの世界に転生したのか?」

嘘だろ、こんな理不尽な世界で生き延びれるわけがない。

終わった。詰みだ。

この桜丘村は魔族の強さを見せしめるために最初に消される村だ。

村民誰一人残さずに蹂躙される。

生存確率は0%だ

いや待て。

この展開はシナリオ通りに進んだ結果だ。

俺はこの世界の僕のシナリオを書いた。

つまり、俺はこの世界のありとあらゆるイベントを知っている。

そして、俺はクリア方法、勇者の結末、全てをしっている。

いくらでもやりようはある。

とりあえず、死ぬことは避けないといけない。

この村が襲われるのは勇者がログインした1日後。

そして、勇者はログインしたらこの村に必ず訪れる。

つまり、勇者が来たタイミングで離れたところに移動すればよい。

そして、今の日付的にもうそろそろ勇者がくる。

山のなかでも生活できるように、色々なものを蓄えておこう。

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