「男女交際絶対禁止」ですが「ハーレム状態」は義務なのですか!?  ~絶海の孤島に集められた全世界トップ1%の美少女(処女)たちと人類再生プロジェクト??~

QUESTION_ENGINE

■■プロローグ■■

第1話:「ポッキーゲーム(1)」

 諸君は「ポッキーゲーム」なる遊戯を知っているだろうか……?


 一般的には男女二人が向かい合い、一本のポッキーを両先端から食べ進み、先に口を離した方が負けとなる。


 互いが口を離さずに食べ切った場合、二人はキスをする事になる。官能的なチキンレースだ。


 俺は、美しい『姫騎士』と「ポッキーゲーム」で対戦中。


 何故こんな事になってしまった? 此処は教室で、今は授業中のはずだ。



 同級生達は皆授業そっちのけ、俺と姫騎士の対戦に注目していた。


 同級生達……否、MF統合学園全学園生は「童貞」「処女」である。


 この学園は『」な者達が選抜されていた。


 高校一年生の少年少女、この中に「キス」体験者は一体何人いるのだろうか? 


 俺の対戦相手はどうなのだろうか……? 



 諸君には宣言しておこう。俺は、キスは疎か、男女交際、思春期に入ってからは、女の子と手を繋いだ事すらない。


 現状情けないほどオスの本能が猛り狂っていたとしても、受け入れてくれる相手はいない……告白すら儘ならない非モテの「残念男子」である。


 既にポッキーは二回折れて、引き分けとなっていた。三回戦目、俺と姫騎士のプライドを賭けた対戦が繰広げられていた。


この対戦の審判レフリー且つ仕掛け人でもある学園生徒会「副会長」が腕組みしながらほくそ笑んでいる。


 同級生達は興奮していた、顔は真っ赤、呼吸……否、瞬きまばたきすら忘れ俺達がキスをする瞬間を見守っていた。


 官能的な空気と極限の緊張感が教室内を支配している。


 既にポッキーの長さは五センチを切った。姫騎士の顔は今まで経験したことのない近距離に迫っていた。


 艶めかしく動く唇がポッキーを吸い込みながら迫ってくる。


 対戦のルール、手と手は互いの指と指を絡ませる恋人つなぎ、図らずも初めて体験する女の子の掌は、二人の汗でグッショリと濡れていた。


 俺が姫騎士の手を強く握ると、更に強く握り返してくる。


 対戦相手の姫騎士は、現実世界の人間とは思えない超絶美少女。ヨーロッパ大陸の高貴な血を受け継ぐ姫君。


 また天下無双の剣技を誇る騎士シュバリエだと聞いている、まるで物語に登場する女神や天使。


 俺が今までに出逢った事や、見た事の或る女子の中で一番美しいと断言しよう。


 気高く、美の化身のような姫騎士。

「うっ……ふう、うう……」


 姫騎士の吐息が漏れている、教室の中で誰よりも赤く頬を染め羞恥心と緊張がごっちゃ混ぜになった切ない表情を浮かべている。


 高鳴る鼓動に連動するかのような浅く短い呼吸が激しさを増している。


 プライドの塊である姫騎士の身体が小刻みに震えている。


 それは姫騎士も俺と同じ、キスは未体験であろうと確信させるに十分だった。


 気高き処女おとめのファーストキスを奪う。


 猛り狂った雄の本能は完全に制御不能だった……だがそれは、気高き姫騎士も同じだったのか? 


 姫騎士の唇は「俺と一つになりたい」と、突撃していた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る