真昼

窓の白が

深い肌をなでている

ゆたかな影が

息を包む


床が沈み

空気が淡く滲む

布がわずかに湿り

音を吸いこんでいく


汗の匂いが

体の縁でぬるみ

熱がおだやかに

まだ漂っている


呼ぶこともなく

寄り合う体の

厚いやわらかな重みが

部屋へ溶けていく

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