Alt-Rian ―VRMMO好きのゲーム記録―

わーなびー

1. 始まり


ときは2☒☒☒年。VRの技術が急速に発展し、様々なVRが発売されるようになった。その中でも世界中で圧倒的人気を誇るゲーム、『Alt-Rian』。プレイ人口は今や約30億人もおり、もはや世界のゲームの覇権を握っていると言っても過言ではない。


この物語は、とある男がそのゲームを買うところから始まる_______。


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「ふぅ。やっと買えたー!ここまでほんとに長い道のりだったー!」


この『Alt-Rianオルタ・リアン』ってゲーム、発売からもうすぐ半年くらい経つっていうのに買う人が耐えない。予約取っといてよかった。


「早速家に帰ってプレイしよっと!」

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この男の名前は新井はる。高校1年生。この男には好きなものがある。

そう、VRMMOである。


なぜ好きになったか、気になるものもいるだろう。理由はいたって単純。『楽しいから』である。


この男は昔から妄想が得意だった。初めてVRMMOをプレイするとき、その長年培った妄想力のおかげか、自分の思ったとおりにキャラクターが動いてくれる。その楽しさがこの男をVRMMOにハマらせた。それだけである。


そして今、VRMMOの頂点と言われている『Alt-Rian』に手を出そうとしている。この男が果たしてどのようなプレイをするのか。それを楽しみにしてこの物語を見てほしい。

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家にとうちゃーく!


ガチャ


「ただいま!母さん!」


「あら、おかえり。ちゃんと買えた?」


「うん!早速やってくる!」


「そう。夕食の時間までにはやめなさいね。」


「へいへーい。」


オルタっオルタっオルタ・リアンっ!


さっそくVRヘッドセットに、セット!いざ!『Alt-Rianオルタ・リアン』へ!


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『第二の現実、Alt-Rianへようこそ。名前を設定してください。』


おおー!脳内に音声が流れてくる。すげー!

んで名前はもう決まってる。いつも通り、「ハル」だ。


『「ハル」様ですね。名前を認証しました。それでは次にこの世界の説明はご入用ですか?』


これはまあ事前情報とかで知ってたし、まあただのストーリー説明だから聞かないでいっか。


『わかりました。それではステータス設定に移ります。説明はご入用ですか?』


これもまあいっか。どうせ雰囲気でだいたいわかるだろ。


『わかりました。それではジョブ設定に移ります。500種類以上あるので探す場合は検索することを推奨します。』


なるほど、検索機能もあるのか。まあとりあえず上から見ていくか。

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○剣士  :説明

○双剣士 :説明

○大剣士 :説明

...etc

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あー、多分これは説明ってところ押せば説明が出てくるかんじかな?

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○剣士  :片手剣を扱うジョブ。剣を扱うジョブの中で一番使いやすい。 ▼詳細

      最終進化:剣聖

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うん、やっぱりそうだな。

んでこの▼を押すと詳細が出るんだな。

まあ、俺のジョブはもう決まっているから詳細は見ない。

そんで俺の選んだジョブは.....

検索っと。お!ちゃんと出てきた。


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権禰宜ごんねぎ  :神官と同じような神職。神に祈りを捧げることで加護を

       得ることができる。加護の内容はランダム。

       この世界のほとんどのNPCが信仰している神とは違うので、異端者   

       として扱われる。

       信仰できる神を一柱選ぶことができ、その神によってもらえる加護 

       の種類が異なる。

       デフォルトスキル:お供え/お守り作成/御神体作成(簡易)/祈祷

       最終進化:???

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これだ。一目見るといい感じのジョブに見えるかもしれない。

だが、この一文を見てほしい。

「この世界のほとんどのNPCが信仰している神とは違うので、異教徒として扱われる。」

ここだ。そう、このジョブはNPCに異教徒として扱われる。

つまりNPCの大半はまともに相手にしてくれないのだ。


このゲームには魔族に関係するジョブもある。でもしっかり共存してるのでこのジョブを選んでもと、多少差別される程度でまともな人(NPC)はしっかり相手をしてくれる。


が、この権禰宜というジョブを選ぶと、完全にNPCから差別され、NPCが運営している店などほとんど入れなくなり、クエストも受けることができなくなる。(信仰をしていないNPCからは受けられる。しかし少数)


さらに、加護を得られるとあるが、選ぶ神を間違えても一生変えることができない。(キャラリセ以外)加護の内容もランダムだからハズレが出たら終わる(ちなみに俺まとめサイトが見た加護は水を少し出せるとか、そよ風を吹かせられるとかだった)。


.....自分でいっててなんだが、明らかにデメリットがでかすぎる「不遇ゴミ職」なのだ。


なぜ選んだかは、単純に面白そうだからっていうのと、目立ちたいから。

このジョブを選んだ人があまりに少なすぎ(選んだとしても大体の人がすぐキャラリセするせい)で強いのか弱いのか正確にはわかっていない。

そんでこのほとんど情報なしの不遇ゴミ職を選んで強くなって話題になったら....。その想像をするだけでわくわくする。

しかも、最終進化が???なのがまたいい!

...そんな感じだ。


とりあえずこれで決定っと。


『ジョブを「権禰宜」に設定しました。次にスキル設定に移ります。説明はご入用ですか?』


一応説明してもらっておこう。


『スキル設定では、最初にポイントが100ポイントが配られます。そのポイントを使ってスキルを選んで取得することができます。スキル選択の中には、「ランダムスキル取得」というものがあります。これを選択すると、スキルをランダムでランダムな数取得することができます。なお、決定したジョブと相性の良いものが出されることがあります。そして場合によってはユニークスキルも獲得することができます。』


そうそう。そういえばそんな感じだったな。

もちろん俺が選択するのは「ランダムスキル取得」だ。

夢があるよな!こういうのって!


『ランダムスキル取得ですね。結果を表示します。』



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スキル:  多神教【レア】

      八百万の神【ユニーク】

      作成速度上昇【レア】

      神子【ユニーク】

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「..........ほぇ?いや.....おかしい。ユニークって2つ出るもんなの!?やばいやばい!」


しかもなんかもう字面ですごそうだし!やばいってこれ!

い、一旦落ち着こう。ふぅ。とりあえず一個ずつ説明見ていこう。

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・多神教:ジョブが神関係の場合、複数の神を信仰することができる。


・八百万の神:【ジョブが権禰宜以上の場合のみ】選択肢となる神の数が増える。


・作成速度上昇:ものを作るときの作成速度が上昇する。


・神子:【ジョブが権禰宜以上の場合のみ】加護の親和性が高まり、加護の力を最大限

    発揮することができうる。

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「oh.....。なんて相性の良いばかりなんだ....。もう驚きすぎて言葉が出ないや....。」


いやーもっとゲームが楽しみになってきた!よし!次の設定は〜?


『スキルが決定しました。それではゲームを開始します。どうぞ、第二の現実をお楽しみください。』


うぇっ?もう始まるのか!?やばいまだ心の準備ができてな__________















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あとがき(的なやつ)


どうもー。わーなびーです。

この作品を読んでくださってありがとうございます!

第一話を読んでいるそこの貴方!今ならこの作品を読んでくださった方先着10名に図書カード1000円分をさしあg(嘘です)

はい。茶番はここまでにして、初めて書いたので誤字脱字等があるかもしれません。もしあったらそこをコメントしていただけたらなって思っております。それではまた次回でお愛しましょう。




        

           







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