また話をしよう

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　……お、映ってるか。いやー、すまんな。銃と違ってこういう機械に慣れなくてよ。

　リモートってのはお互い楽だな。わざわざ呼び出さなくて済む。

　……おい、一応お前が暇そうな時にしてるんだぞ。それに、呼んだら絶対来ただろ、お前。

　でも、ゾンビ研究が忙しくなったみたいだな。そりゃリモートの方が都合いいよな。

　……そうだな、最初の頃は無差別に人に噛みついて、噛まれた奴もゾンビになるって、映画みたいな話だった。

　今じゃ、噛まれてゾンビになることは無い、ってのが定説だし、ゾンビの方も襲う相手を選んでるらしいな。

　しかし、凄いもんだ。今の事実も、お前の研究で分かったんだろ？

　ゾンビ研究の大先生だな。今のうちに媚びて奢ってもらうか。よっ、天才児！

　……怒るなよ、誉めたんだから。

　だが、ゾンビになった奴は絶対に元に戻ることは無いのも事実らしいな。

　……なに、しょげてるんだよ。それなら感染しなければいい。

　とにかく、原因見つけるの頑張れよ。でも、無茶はするな。

　……オイオイ、さっきの冗談を真に受けたのか？　お前みたいな若造にタカらねぇって。

　……ったく、俺は好き勝手にお前を呼び付けてるから、愚痴ぐらいならって聞いてただけだぜ。礼をしたいなんて、殊勝なヤツだな。

　ま、コトが落ち着いたら飲みに行こうか。メシの旨い店教えてやるよ。直接会えたらお前の出世祝いをさせてくれ。