おかあさんを探して異世界へ

はぁ…

「よし！」

涙は拭いて立ち上がろう

歩きだそう

お母さんに会いに行くんだ

「それにしても…」

ここは、どこなんだろう？

どこかに人いないかな？

怖い人で、なければいいけどな…

私、知らない大人の人は苦手だからな…

誰かに会っても、うまく話せるかな…

「はぁ…」

なんで、こんなことに、なったのかな？

本当だったらな…

お母さんとお買い物行ってたのにな

美味しいもの買ってもらって

帰りも手を繋いで、お家まで帰って

お家帰ったらアニメ見て

ご飯食べて、お風呂入って、テレビ見て

お母さんと一緒にお布団入って、

お母さん、ぎゅーしながら一緒に寝て…

「はぁ…」

お母さんに会いたいな…でも、待ってたら、

ほんとに1時間で帰ってきてたのかな？

それなら、ここに来ないほうが

もしかしたら、良かったのかもしれないの？

「うーん…」

あの時は、勢いで飛び込んだけど…

もしかして、失敗だったかな？

あー、もう、わかんないよー

わかんないことだらけだよー

私そこまで頭良くないよー

前の算数のテスト何点だったっけ？

「あれ？」

あれ？まってよ

私は今ここにいるけど、学校どうなるんだろ？

ここが別の星なら、学校行けないよね

学校休んじゃうけど、いいのかな？

怒られないかな？

でも、あの男の人、何か言ってたよね…

「1年が1時間…」

うーん、どういうことなんだろう？

こっちの1年が、私の星だと1時間？

ということは、えーと…

1年が2年になると、1時間が2時間てこと？

うん？なんか余計に分からなくなったような…

「あーもう、やだー」

なんか、考えるの疲れたよー

はぁ…ため息は出るし、泣いちゃうし

お母さんに会いたいし、寂しいよ…

グー

「あ」

おなか すいちゃった

お買い物で何か食べる予定だったんだ

こっち来る前は、お昼前だったっけ？

朝から何も食べてないよ…

「何か食べるものないかな〜」