異世界ゲートの番人

京極道真  

第1話 ここは異世界エルマイダ王国

俺様は異世界エルマイダ王国の入国審査官。

カイル様だ。

こう見えて俺様はとても偉い。とても強い。

とてもイケメンだ?はさておき

王様の次に偉い。王様は俺様の父だ。

代々、このエルマイダ王国は入国することが

とても難しい国だ。

それは空の上のもっと上の異世界にあるからだ。

他の異世界と比べてもかなり辺境地の

時空に存在している。

そのため隣国する国も異世界も無く、

平和そのものだ。

一年中温暖な気候。食べ物にも困らない。

働かなくても生きていける。

ケンカもない。

いわゆる天国のような国だ。

だからこそ山を越え。海を越え。

モンスターと戦い。時空を越えて、

たくさんの人達がこの国に入国したがる。

そしてこの異世界エルマイダ王国の

入国の審査官が俺様だ。

エルマイダ王国の第1王子のカイル様だ。

審査官はあらゆる人々を審査して、

悪い人でなけれな入国を許可する。

簡単そうに見えて結構ストレスのある仕事だ。

もちろん入国審査は俺様の感情で決まらない。

これは公平に大きな魔力の魔石が見極める。

単純だが悪い人は丸い魔石が真っ黒に濁る。

良い人は青く輝く。

とても分かりやすい。

ただたまにグレーに濁るときがある。

見極めが難しい。

その時には俺様の王族の魔法の力で魔法をその人にかける。

よくない人はロバに変身。

よい人はそのままのひとの姿のまま。

まあ、簡単な仕事だが入国審査官は王族しかできない。

だからこそ王子である俺様が今日も番台に座り仕事をしている。

そんなある日。ある男が門の前に。

「あー、やっとたどり着いだぞ。」

俺様は「前に進みなさい。手を丸い魔石にかざして。」

すると丸い魔石は男のここまでの道のりを映し出す。

途中、モンスターから子供を助けたり。

荷車を押すのを手伝ったりと良い人だった。

俺様は文句なくエルマイダ王国の扉の鍵を開いて

「どうぞ。ようこそ。我がエルマイダ王国へ。」と男を入れた。

そして鍵を閉めて次の審査に移ろうとした

次の瞬間。大切な鍵をものすごいスピードで盗まれた。

カラスだ。

なんでここにカラスが。命の次に大事な鍵だ。

俺様は最大の魔力を使いカラスを追跡。

「バシッ。」カラスは時空を越えて逃げた。

「しまった。」俺様は最大級のしくじりをした。

平和ボケか。この退屈な仕事に手を抜いた。

いや気を抜いてしまっていたのだろう。

俺様は父、国王にすぐさま報告。

俺様はハトに姿を変えて。

鍵を取り返しにカラスを追って時空を越えた。

その俺様の後を、小さきつばめが追っていた。

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