第8話 ミルティ=あまみん

「ミルティ=あまみんだ! よろしくなねーちゃん!」


 元気な少女という雰囲気が1番言葉的に合っている彼女に私は自分の名前を返します。


「私はシエルです。ミルティちゃん」


 なんだか普通の女の子っぽい子が出てきたので少し安心していると...!


「敵だ!!! 【ケロっとフレイム】!」


 いきなり現れた敵軍の残党に向かって凄まじい炎撃を放ちました。


 どう考えても子供が持つ魔力量ではないレベルの魔法を放っていたので私は思わず絶句してしまいます。


(和希様の配下は子供でもこんなに強いの!?)


 明らかにレベルの違う火力を見せつけてくる少女を見ていた私は冷や汗をかかずにはいられません。


「まあ、ねーちゃんはゆっくり見てなって。私たち【ボードゲーマーズ】に全て任せておけば万事解決さ! まあ報酬は貰うけどね!」


 聞きなれない単語が出てきたので聞き返さずにはいられない私。


「【ボードゲーマーズ】?」


 私が不思議そうに聞き直すとミルティは答えてくれました。


「ああ、【ボードゲーマーズ】っていうのは和希が作った組織の名前で...」


 そこまで言いかけた彼女の前の達和希様がこう言いました。


「おしゃべりが過ぎるぞミルティ。お前達...、敵は人を襲う魔物たちだ。全て狩尽くしてやれ」


 和希様の一声にミルティは歓喜していました。


「よっしゃ!!! 久しぶりに大暴れさせて貰おっと!」


 彼女はそう叫ぶと早速城の外にへと駆け出していくのでした。

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