なんか人類滅亡直前の世界で勇者召喚にて呼び出された結果大ハズレみたいな顔をされた【弱体術師】の俺ですが、実は人生4周目にて過去には【勇者】の実績もある銀河最強レベル1万越えの【調停者】
第4話 レベル1の【弱体術師】VSレベル250の【剛腕魔族エイラム】③
第4話 レベル1の【弱体術師】VSレベル250の【剛腕魔族エイラム】③
「どうした? レベル250」
「ぐ....くそ...!」
信じられない光景が目の前に広がっている。
レベル1の【弱体術師】が素手のみでレベル250のエイラムに勝利していたのだ。
今まさに止めを刺すという時だった!
「お前ら!!! このゴミを処理しろ!!!」
エイラムが号令をかけて【弱体術師】への総攻撃を開始したのだ。
いくらあの【弱体術師】が強いとはいえ多勢に無勢だ!
「もういいから!!! 本当に逃げて!!!!」
私の言葉に対して彼は静かに笑う。
「勝てないと悟って手下を使うか...」
「お前は1人!!! 数の力を思い知れ!!!」
高らかに笑うエイラムに対して首を傾げる【弱体術師】は静かに呟いた。
「俺が...
どう見ても彼は1人だけですが、次の瞬間にとんでもない光景が私の目に映りました。
「来い...、ドレイク騎士団団長【血染めのグレイン】」
彼の言葉と同時に赤い鎧に全身を包んだ騎士が姿を現しました。
その光景にその場にいた全員が驚きました。
「貴様!!! 【召喚術師】だったのか!?」
「俺が【召喚術師】? そんなわけないだろ? それよりも【血染めのグレイン】よ目の前の敵を殲滅しろ」
その言葉を聞いた騎士団長【血染めのグレイン】はこう呟きます。
「王のご命令とあれば...」
そう呟いた瞬間!!! レベル100はあるエイラムの手下が瞬殺されていました。
「...はっ?」
流石のエイラムも驚きのあまりそう言葉をのべます。
(何あの騎士!!! 強すぎる!!!)
まさしく神速と呼ぶに相応しい速度であっという間に精鋭部隊を倒し切った【血染めのグレイン】を褒める【弱体術師】
「流石だなグレイン。実力は衰えていないようだな」
「再び王の側に仕えることができて光栄でございます。我らドレイク騎士団は貴方様に忠誠を捧げた身。お好きなようにお使いください」
「ああ、ではまず...そこのゴミを処分してもらおうか」
そう言いながら彼が指差したのは当然エイラムでした。
「ゴミ? この俺様をゴミだと!? ふざけやがって!!! もっと手下を呼んでやる!!!」
彼が咆哮を上げると沢山の部下がこの場に集まってきました。
「我ら魔王軍の精鋭部隊だ! これでお前ら2人など捻り潰してやる!!!」
そうイキってきたエイラムでしたが...!
「2人? 何を言っている? ...ドレイク騎士団よ王の御前だ姿を表せ」
【弱体術師】がそう呟くと隊長の亡霊騎士達が姿を現すのでした。
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