なんか人類滅亡直前の世界で勇者召喚にて呼び出された結果大ハズレみたいな顔をされた【弱体術師】の俺ですが、実は人生4周目にて過去には【勇者】の実績もある銀河最強レベル1万越えの【調停者】
第2話 レベル1の【弱体術師】VSレベル250の【剛腕魔族エイラム】
第2話 レベル1の【弱体術師】VSレベル250の【剛腕魔族エイラム】
「嘘...レベルたったの1?」
私はその表記にただただ絶望した。
圧倒的な力を持つレベル250の【剛腕魔族エイラム】にレベル1の魔法使い職である【弱体術師】が敵うはずがないのだから...。
しかも私は全ての魔力を使い尽くしてただのデクの棒。
ここからどうやっても王国は救うことなどできないと判断した瞬間に目の前が真っ暗になる。
「おい、そこの...召喚術師。あんたか? 俺を長い眠りから目覚めさせたのは?」
そう言われてハッとした。
せめてこの目の前の召喚されてしまった少年をここから逃さなくては!
「逃げて!!! もうここには奴が来る!!!」
「...奴?」
少年はただただその場に制してそこから動こうとしない。
痺れを切らした私は大きな声で叫んだ。
「お願いだから逃げて!!! 私はもう魔力を使い果たして動けないから!!!」
そこまで言い切ると奴が現れてしまった。
「シエル...よくもここまで逃げてくれたな。 おかげ相当時間がかかったがこれまでだな」
その声を聞いた瞬間に全身に鳥肌がたった。
そして奴を睨み名前を叫んだ:
「【剛腕魔族エイラム】!!!!」
奴には何人も戦友が殺された。
そう...数え切れないほどの人数が殺されたのだ。
友人に家族、先輩に後輩...。
恩師に師匠、王様に女王様...。
私は歯軋りしながら奴を睨みつけるのだが、当の本人はただただ笑うだけ。
「なんだ? 既に魔力を消耗しきってるじゃないか。 これじゃあ俺が相手をするまでもないな」
レベル100越えの配下達を連れ歩きながら無抵抗な民衆すらも甚振り歩いてたくせに...!!!!
目の前の魔族に私は怒りの表情しか表せない!!!
全身の血管がはち切れそうになるが脱力していて一歩も歩けない私を見てさらに大きな声で笑う奴を見ると今すぐにでも殺したくなる!!!
「ん...? なんだ? レベル1の...【弱体術師】? こんな奴を今更呼んだところで何ができると言うのだ?」
そう言いながら奴が【弱体術師】に近づく。
「...目障りな小僧だな。死ね!」
奴の神速の拳が【弱体術師】を狙う!!!
「逃げて!!!」
私の必死の叫びも【弱体術師】に届いたか分からない。
けれど次の瞬間に肉塊になっているであろう彼を見ていられずに思わず目を閉じた。
ズドォォンと大きな音が立ち大きく揺れたのを感じた後に目を開いてみると...。
倒れていたの
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