第14話 バス内にて
夏休み、公式戦は連勝中。
ついに決勝戦の日がやってきた。
朝4時。
まだ街は暗く、バスは静かに会場へ向かう。
眠い目をこすりながら窓の外を見る。
背中にかかるチームの重みを感じながら、今日の試合に思いを巡らせる。
決勝の相手:富士見台シニア
タブレットやチーム資料で、相手の布陣を確認する。
投手:炭谷(一年生)
身長168cm、MAX128km/hのストレートのみ。
変化球はなしだが、制球力があり、打者を狙い通りに追い込む。
打順は三番。
捕手:林(一年生)
一年ながらリード力が高く、試合をコントロールする。
チーム全体をまとめる存在感がある。
その他三年生中心
経験豊富で守備力が高く、試合の流れを作る。
資料を閉じて、窓の外に目を向ける。
朝日に照らされるグラウンドの輪郭が浮かび上がる。
(俺の守備力……
あいつらの攻撃をどこまで止められか……)
胸が高鳴る。
これまでの練習、家庭練習、デイリークエスチョンで積み上げてきたものを、今日、試せる。
勝てば夏の頂点がかかる。
負ければ全てが水の泡。
でも、怖さよりも楽しみのほうが勝っていた。
決勝戦まであと少し。
俺は、静かに覚悟を固める。
佐藤晃大(レベル8)
ーステータスー
技能:59
筋力:30
知能:30
ー野手能力ーー
弾道:1
ミート:19
パワー:18
走力:24
肩力:12
守備力:36
捕球:12
ースキルーーー
・守備職人
・絶不調波形
・粘り打ち
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