君がいれば、他は全部いらない

成瀬碧

出逢えた喜び

「一目惚れしちゃいましたっ!良ければ私とお付き合いしてくれませんかっ」


 僕の名前は天野奏翔(あまの かなた)、今人生はじめて告白をされています。

顔を真っ赤にさせて緊張で目に涙を浮かべている可愛らしい女性は、宮崎灯(みやざき あかり)さん。2歳年下の子だ。

 

 この子と出会ったのは数カ月。


ーーー僕の前を歩いていた少女がハンカチを落とした。すぐさま拾い、僕は彼女に話しかけた。「落としましたよ」すると、「ありがとうございます!」と、笑顔で言ってくれた。とても美人だった。次の日、バイト先の焼き肉やにつくと、店長が新人バイトさんの紹介をした。それが、ハンカチを落とした少女、灯さんだった。そこから同じバイト先ということもあり仲良くなった。ーーー


そして昨日、バイト終わりに

「明日、空いていたら駅前にできたカフェ、一緒に行きませんか?」

と誘われ、冒頭に戻るのである。


「えっ、僕なんかでいいんですか、灯さん」


「はいっ、貴方がいいんです。だめ、ですか?」


小首を傾げて僕のことをみてくる灯さんは今までに見たことないほど不安と緊張でいっぱいだった。もちろん断る理由なんかなく


「いえ、とっても嬉しいです。これからよろしくお願いします。灯さん」


ということで初めての彼女ができた。

これからは、お互いに敬語はやめて名前呼びをするルールに決まった。


きっと、これから僕と彼女の甘い恋の日常が続いていく。



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お読みいただきありがとうございます。

結構速いテンポで進みます。ジェットコースターです。

ラストを!ぜひ見ていただきたいです!


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