剣術師範代は狙撃する
黒金魚32号
第0話arise hole
ある日、世界にホールと呼ばれる異界へとつながる穴が出来た。その日中に世界で、合計300万人以上の人が死んだ。
死因は全て例外なく、ホールの中にいたモンスターによるものだった。そのモンスターどもは銃弾を弾き、ナイフを突き刺すことも許さない肌を持つ。
そんな防戦一方の中、アメリカのある一人の屈強な戦士がホールの中から生還しただけでなく異様な雰囲気を纏う弓を持ち帰ったのだった。
そこから状況は一変した。その戦士が一度入れば、ホールを攻略するのは当たり前。いつしか、彼の帰還を当たり前のように皆が思うようになっていた。
そうでなければならなかったという方が正しいか。彼のホールから持ち帰った特殊な武具を使えば複数人で挑めば、ホールを攻略することも可能になり、財政も潤った。
しかし、いや当然絶対などありえない。
ついに彼が返ってくることはなかった。
その後、彼の残した武具の数々は彼がいなくなったその後のアメリカを支えていった。
それだけではない、彼を皮切りにアメリカだけでなく、世界中に人並み外れた力を持つ者たちが現れた。
そして彼らのことをこう呼んだ。
探索者と。
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