私のAI利用法

私のAI利用法②ミステリーのトリックの出し方

主にミステリーを書くのですが、次の二つをまず考えます。

　・ミステリーのトリック

　・ドラマの基本的要素（キャラクターとおおよその展開）

まずトリックについてですが、トリックそのものを生成AIに考えさせてもあまり役に立つものは返ってきません。

例えば「志乃さんは見抜くし抜けている～骨董店あんどうの推理日誌～」という作品では芒を使ったトリックを入れていますが、ChatGPTに「芒を使ったミステリーのトリックを考えて」と命令すると例えばこんな回答が返ってきます。

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① 物理トリック（密室・凶器・遺体状況）

★トリックA：芒の“逆毛フック”による凶器隠し

要点

すすきの穂先は一方向にざらついており、衣服に極めて絡まりやすい。

犯人はこの性質を使い、凶器（短いナイフ）を被害者の衣服の裏側に「絡ませて隠し持たせる」。

構図

犯人は被害者と揉み合った直後、ナイフをすすきの穂で包み、被害者のコート裏地に軽く押しつける。

穂の逆向きの返しが細布に食い込み、小さなポケットのように安定保持する。

被害者が数歩歩けば、芒は服の摩擦でさらに奥へ。

死体発見時、凶器が「遺体から出てこない」ため、別の場所に捨てたように見える。

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それはありえないだろう、どんだけ軽いナイフなんだ！？なんで凶器が遺体から出てこないことになるんだ、死んでたら服の中探すだろJK……とツッコミ入れたくなってしまいます。だったら電磁石で途中で落ちるようにするとかの方が一応成立はしそう（面白くはない）

こんな感じで当たり前のような顔で成立しないトリックを出してくるのでこの点は役に立ちません。よって使いません。

今回は芒を題材に何か書けないかと自分にお題を出していたので、生成AIを使用して行ったのは「芒に関する最新のトピックを調べる」「技術的に面白そうなトピックを調べる」といった調査です。

Web検索だけでなくSNSで話題の内容もざっくり調べてくれるので、それをたたき台にして考えるのには有効です。ファクトチェックが必要な物は適宜自分で調べます。

もう一つは、ミステリーの定番トリックを分析させる。これは役に立ちます。

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分類 トリックの概要 代表的な例・応用ヒント

1. 時間トリック 犯行時刻をずらして見せる。 時計の針操作、録画再生、タイマー、自動発火装置など。

2. 不在証明（アリバイトリック） 犯人が“現場にいなかったように”見せる。

3. 密室トリック 物理的に侵入・脱出不可能な状況での殺人。鍵・窓・雪・砂浜などの封鎖、凶器の遠隔操作、毒ガス・動物利用など。

（以下略）

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既存のトリックのパターンからどれが利用できるか当てはめて考えてみると、使えるものが思いつく場合があります。

既作の「セックスしないと出られない密室の殺人～サキュバス探偵を添えて～」は、

もともとサキュバス探偵というネタだけ思いついていたのですが、どんなミステリーのトリックにしようと考えているなかで「密室殺人」が目に留まって、せっかくサキュバスだしなんか下方面にからめられないかな……と考えているところで「セックスしないと出られない部屋」を思いついた感じです。

調べたら既出乙っぽかったのですが、まあ密室殺人のトリックのとこは差別化すればいいだろう、というところで後は自力で考えました。

以上のようにトリックを考える場合は、既存のトリックを調べさせてそれと今書きたいネタとの組み合わせを考えるのには役に立つことがあります。

ここまでは本文生成ではなく補助的な利用と言っていいのかなと思います。

でもそのまま使うことはまずないです。