【カードバトル】メモリーファイト!!〜思い出の物語〜
朝霧ツバメ
第1話「メモリーファイト」
思い出。
時に武器となり盾となる。
最強の思い出を決める戦いが今始まる…。
「おいタクト!今日放課後時間あるか?」
重伊出学園1年A組の目盛タクト。
「おぉハルキか。今日はバイトないからいいぞ。」
幼なじみの儚氏ハルキ。
幼稚園からの長い付き合いだ。
放課後…
教室に来たハルキ。
そして単刀直入に切り出した。
「タクト、このゲーム知ってるか?」
「ゲーム?」
ハルキはカードの束を取り出した。
「新しいカードゲーム、「メモリーファイト」だ!」
「メモリーファイト?」
ハルキからカードを手渡される。
「これ、何も書いてないじゃないか。」
渡されたのはイラストもテキストも描かれていない、白紙のカードデッキ。
「何をどうやって戦うんだよ。」
「まぁこればかりは習うより慣れろだな。タクトにも俺の予備のカードデッキ貸してやるよ。」
「お、おぉ…ありがとう。」
「よし、行くぜ。記憶の扉!開け!」
どこかで聞いたことのありそうな少し恥ずかしいセリフとともに、タクトとハルキは異空間へ送り出された。
「こ、ここは…?」
「ここはメモリーファイト専用のバトルステージだ。」
「す、すげぇな。こんな本格的なものなのか…!」
広大な敷地とバトルに適した大地。
どこまでも広がる空に興奮する。
「まずはメモリーデッキをそこにセットして。そこから5枚取るんだ。」
「5枚って、全部白紙のカードだろ?」
言われるがままタクトは5枚ドローした。
「こ、これは…!」
「すげぇだろ!タクトの思い出がそのまま手札になるんだよ!」
「す、すげぇな!」
5枚のカードに記載されたテキストはタクトの今までの思い出が書かれている。
「でもなんか攻撃力とか、防御力とかないの?」
「あぁ、そういうのはあそこにいるジャッジマンが決めるんだ!」
ジャッジマン。
ゲームの攻防を決める数値を思い出のテキストによって決める。
審判及び数値決定を行う。
「どうやって数値決めるんだ?」
「それはお前…あれだよ。」
「まさか独だ…」
「よしじゃあまずはやってみるか!」
ハルキのターンでゲームが始まる。
「まずは1枚ドローしてっと…。よし、まずはこのカードだ!」
 ̄かけっこで一番になった!
「700ポイント!」
ジャッジマンの迫真の声がステージに響き渡る。
「おぉ。びっくりした。なるほど、これがポイントになるのか…。で、どうなんだ700ポイントは?強いのか?」
「700だったらまあまあってとこだな!自分の体力は最初から5000ポイントって決まってあるから。」
「なるほど…それをゼロにすれば勝ちってことか!よし、俺もいっちょやってみるか…!」
続く
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