風の色

ある人が言った

風には色があるかもしれない

それが見えてる人がいるかもよと

ああ、それは何て⋯

素敵で恐ろしく


わたしには風の色が見えない

木の葉が揺れて知らせてくれる

冷たい音が耳に響く

頬を撫でてゆく透明な気配


もしかしてあの人には

風の色が見えているのだろうか

人により異なる風の色

見えてるようなそんな気がする


あの人が瞳に映す世界は

きっとわたしには見えてない

あの人が見つめる遥か彼方には

旅人達が風の色を纏い

歩いているのかもしれない


もしわたしを取り巻く風が

見えるとしたら何色だろう


どうかあの人の

好きな色であってほしいと

願いを止められずに




2021/1月

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