詩集 武器のばけもの
仲仁へび(旧:離久)
01 詩 剣のばけもの
「お前達人間はなんて卑怯な生き物なんだ」
「私達の同胞をそんな姿にするだなんて」
「血も涙もないばけものとはお前達の方じゃないか」
剣になったので 敵を切り裂こう
人間を守って たくさんの敵を
倒れるそれが何かなんて 剣の私には関係ない
かつての味方であった…… かなんて剣の私には関係ない
今の私はただの道具 人に使われる武器なのだから
敵を倒す事意外 まるで考えられないのだから
右に近付いた誰かを斬る
涙を流した けれどそれ 誰が誰だか分からない
左に近付いた誰かを斬る
怒った顔をしていたけれど 誰が誰だか分からない
誰か 誰か 誰かを斬って
ずっと ずっと 斬り続ける
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