Cybernetics Trek

義体08号

エピローグ

 ——突然だが、ここは地獄だ。


いや、正確には天国や地獄のような地獄ではないが環境という点では、地獄だといえるだろう。


毎日の薬物注射や拷問と言える人体実験——


痛みにどれくらい耐えられるのかの測定と称した拷問——


dr.の思いつきで体の一部を謎の生物に交換されたりする。


そんな事を下は6歳から上は15歳までのやつが集められ、行われている。


俺は13歳らしい…らしいって言うのは記憶がないからだ。


スラムに捨てられてたらしいからな、まぁろくな人生ではなかっただろう。


周りに聞いたところ、スラムはここよりひどいらしい。


何も食べられず餓死していく事がザラなんだとよ、


でも、俺はここを出たい。


俺にはみんなが言う植物も知らないしないし、土も太陽も見た事もない。…ただ聞いた事があるだけ…。


俺は自由が欲しい。


——たとえ外がどんなところだろうと、

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