第4話の1

 僕は急いで、マシンホースの一頭に疑問をぶつけた。

「ジンに何があったんだ?」

「あったんだ、じゃないよ。次のレースからジンは頭部のパーツを切り替える。マシンホースは、頭部に記憶を残す。技術は日々進歩しているんだ。いつまでも同じ記憶では、勝てないんだよ」

 そう言って、そのマシンホースは去って行った。

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