Three Minutes

白銀尊

序章

第一話

「結果はどうだった?」

「うーん、前回とあんまり変わって無いかも」

「やっぱり感覚で掴むっていうのが難しいよねー」


 教室のあちこちで生徒たちは配られた成績表を見せ合い、ため息を吐いたりはしゃいだりしている。


「やったー!私総合評価がCに上がってた!」

「ほんと?!すごい、やっぱ里奈は優秀な魔法少女になれるよ」


 すぐ隣から聞こえる話し声、でもその声は遠くて他人の声だ。まるでスクリーンに映った映像を見るように、そこには見えない壁がある。


 クシャリ、端っこに皺がついた。


◇◇◇


「それでね、私は毎回A評価を採るくらいには優秀だったんだよ?」


 公園のベンチ、大したこともないと思うがそこは私が放課後に毎回寄る安らぎの場所だった。


「いっぱい練習して絶対私を救ってくれた人みたいな魔法少女になるんだッ!てね」


 今となっては昔のように懐かしく、苦々しく、思い残した3年間。


「今思えばあの頃は私も無邪気だったんだなー」


 普通なら話すことなんてしないだろうそれは、何故かするすると口から出てくる。不思議だ、やっぱり聞き手がこの子だからかな?


「白は何かそういう思い出ある?」


 ……なるほど、やっぱ誰にでもそういう過去はあるらしい。きっとやり切れない思いの一つはあるであろうことは察しがつく。


「あーあ、もう一度やり直させたらなぁ……」


 空を見上げる。白い雲、青い空、何も変わり映えがしない。しばらくの沈黙、そして意外と時間が経っていることに気づいた。


「時間が経つのってはやいなぁ。じゃ、またね!」


 次は何を話そうか。まあ私が一方的に愚痴っているだけなので特に決めるようなことでも無いんだけど。


 1人の少女が去った公園。そのベンチの上には


 


 

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