絶望合宿

@Zere

第1話 笑えない冗談

今日は3泊4日夏合宿の3日目。これで辛い合宿も終わると鳥の鳴き声が主人公を起こす。しかし朝ごはん担当だったのでバタバタとさっきまでの静寂は嘘のようだった。


朝ごはんを済ませ稽古に向かう。 相変わらずの体罰まがいな指導も今日で終わりかと思うとまだ終わってもないのに心の中でガッツポーズを取る。


夜稽古が終わり当番だったので掃除をしていた。そこで顧問の先生は稽古終わりということもありニヤニヤと話し出す。

「お前ら今日を繰り返す説は知ってるか?」


ついに筋肉と剣道に頭をやられたかと思って愛想笑いで聞き流していた。

「昨日までの記憶は作り物で明日も同じ日を繰り返してるらしい」


最終日の夜にそんなおぞましい話をされても反応に困る。そんなことがあればもう耐えられないと考えた。


そうして最後の夜を終えるべく穏やかな眠りについた。それが終わらぬ悪夢を引き起こすと知らずに……


鳥の鳴き声が主人公を起こす。

周りがやけに騒がしいどうしたか聞くと友達は言った。

「朝ごはん担当なの忘れたか?ラスト一日乗り切ろうぜ」


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