あの時、約束した君は......

YUKI /雪

第1話 朝ごはん

『コンコンコン』


扉を軽くたたく音がする。


「お兄ちゃん、扉開けてもいい?」


「いいぞ」


扉が開く。


「お兄ちゃん、ご飯だよ~?お母さん呼んでる。」


そう言って顔を覗かせたのは妹の彩音あやねだった。


壁に掛けてあった時計を見る。


確かにご飯を食べる時間だ。


「お兄ちゃん?」


不思議そうに彩音は俺を見る。


「ああ、今いく」


俺がそう返事をすると、彩音は扉を閉めて部屋を出て行った。


さて、俺も行きますか。


今日は大事な入学式なんだから。


はぁ~眠い…。








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