元勇者の自由異世界生活

陽炎ザクロ

第1話「異世界召喚」

 俺は中学生の頃異世界に召喚されたことがある。

 それも勇者としてだ。


 中学生の二年生で厨二病を発症していた俺は、ようやく来たるべき日が来たか、なんて思いながら自分のやりたいことをして、10年掛けて魔王を討伐知ることに成功した。


 ただ魔王を倒した後はお払い箱で、脅威になるかもしれないということで、すぐに異世界から地球に戻されたんだけど、地球でも勇者後からは健在で、高校の陸上部で活躍できるところに入った。


 地球に帰還した時には外見は子供に戻っていたのが救いだった。


 成績もトップで運動神経抜群の俺は女子にモテたが、異世界に居た頃に女にはひどい目に合わされてから、女性にはかかわらないようにしていたので、俺の周りには男友達しか居ない。


 女なんてどうせ男をアクセサリー扱いで、自分を猫可愛がりしている奴ばかりだ、何をしても許されるなんて思っている奴もいる。


 反吐が出る。


 俺は高校に年生になり、部活の部屋の片付けをしていた。

 そして俺の片付けが終わるのを待っている青年がいる。


ゆう、お前はいいよ。成績もトップで運動も出来て、あとモテて!」


 俺を勇と呼んだのは、勉強は苦手だけど運動神経はかなりよく、外見は俺と違って超イケメン。

 茶髪のショートヘアの癖毛で所々はねている、日本人とアメリカのハーフらしく瞳は茶色だ、ちなみに身長は俺より高い。


 名前は正明まさあき俺の親友だ、中学校時代からの付き合いで、俺が地球で三日間行方不明だったのを必死で探してくれた人物でもある。


 そんな俺はフツメンで生粋の日本人だ。髪も黒ければ目も黒い、身長は平均くらいだ。

 ショートヘアだが前髪が少し眺めで、顔を隠す為に黒縁眼鏡をかけているので根暗にしか見えないだろう。


 俺は少し不機嫌な正明にこう声を掛ける。


「イケメンが悔しがってる光景はまさに、メシウマだな」

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