第7話 国語のテスト
国語のテスト問題を見ながら数学の回答用紙に、英語で化学式を書こうとして、何がなんだか分かんなくて悩んでる状態だった……。
それでこの「分かんない」状況をどう説明すればよいのか分かんない状況。
それで、今
「俺……何しようとしてなんだ?」
と考えてみてもよく分からない。
頭の中では「国語で?数学を?英語を使って??化学式に??は……!?」
ムリ無理、分からんって……。
これをうまく言葉にして説明できなかった。
途中まで、人に話してみようとするんのだけれど、 結局最後まで気力が続かなくて、
「あ~それよりさぁ~……」
と他の話を始める。
だから周りの人たちもこはくは、たまに変なことを言うよな……となる。
周りに
「この前の結局なんだったの?」
と問われても
「え⁉あぁ、なんだっけー?そんなことあった?」
と忘れてるのか、とぼけてるのか自分でもハッキリしていないし、分かってない答えしか出来なくて、
「こはく君は変わった奴」
と思われたらヤバいと思って、そういう一面を誰にも見せなように努力してた。
時たま素で、変に馬が合い、
「お前面白いなー」
となって急激に仲良くなる。
でも結局話し始めて、僕の世界を話しだすと、相手の理解が――ほんとはこっちに原因があるのだろうけれど……――及ばなくて、
「やっぱ大丈夫!遠慮しとくわ」
となり距離が生まれ、いつの間にか関りが無くなってる。
自分はそれもあまり気付いていなかった。
あよりというか全く……。
それに自分で気がつくまで待てなかった。
待てないし、
気付けないし、
じっとしていられない。
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