速報です。某国の皇太子が暗殺されました
Yukl.ta
第1話:昨今情報が溢れ過ぎていませんか?
昨今、情報が溢れ過ぎている。
そう思うのは自分だけだろうか。
大量に情報が溢れる今、現代の人間が1日で触れる情報量は江戸時代の一年分…更には平安時代の一生分とも言われている。
しかも、自身に入ってくる情報が本当に真実かの判断も必要というご時勢…。
例えばテレビ報道を例に挙げるなら、視聴率や政治への配慮、スポンサー優先の物品紹介、速報重視による誤報や不正確さ、その結果、編集による偏りの発生…。
本当に正確な情報を得るならば複数の媒体を比較する必要もある。
政治の情報にしたって、本当にややこしい。
妙に遠大な言い回しを活用し、単語も専門用語で、感情やイメージ戦略・立場によっても言い分が異なる。それを分析するためにまた他の政治番組にも目を向ける。
加えて、一般的な人付き合いの中でも、流行りの話題やトレンドといった情報を得ていなければ会話にすらならないという脅迫観念…。
想像するだけで頭がパンクしそうになる。全く鬱陶しい。
テレビやパソコン、携帯電話などの情報媒体を全て破棄して、国の政や社会の動きを一切無視して、山にでも引き篭もるか…。又は、せめて自分に必要な情報だけを選りすぐれるよう自身に情報調整を課すか…。
…しかし。
いくら昨今の情報社会を否定しても、今、自分がこの社会で生きている以上、全ての情報を遮断して暮らしていくのは困難だ。
世の中は絶えず変化する。
社会の変化を無視して生きていくのは難しい。
いずれにしても、生きていくためには最低限必要な情報の収集はどうにか必要であろう。
歯痒いが、そう結論せざるを得ない。
以上を踏まえた上で…。
この物語は…、
現実の世界と比べて、少しだけ時代背景のズレた世界線のお話…。
そして、
その最低限の情報すらも無碍にし続けた者のお話…。
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