一章 波乱の舞踏会
一章 波乱の舞踏会 1
※※※
ゴーン、ゴーン。
遠くから時計塔の鐘の音が鳴り響き、時刻を告げる。ちょうど夜の七時になったのだった。
此処はロストカ城にある大広間。凄く豪華で立派な造りをしていた。
まず二階の天井まで吹き抜けの構造であり、シャンデリアが光を放ちながら、部屋中を照らしていた。
また入り口から真正面にある壁には、上の階に続く巨大な大階段が掛かっていた。
その周りにも数々の調度品が飾ってある。まるで全てが磨いた様に煌めており、人々の目を引く。
さらに、彼方此方には白いクロスのかかったテーブルがあり、世界各国の様々な料理や、赤い薔薇を活けた陶磁器が並んでいる。因みに立食の形式だった。
そんな大広間では今宵、皇太子殿下の婚約を祝う舞踏会が催されていた。
周りの彼方此方で、招待客の貴族達が犇めあっており、各自が思い思いのまま、楽しそうに過ごしていた。
タキシード姿の貴族の男達は、自慢話に華を咲かせている。
派手なドレス姿の貴婦人達は、服装や流行の装飾品を褒め称えている。
また一部の者達の中には、ーー
ある者はグラスの中の美酒を飲んでいた。
ある者はテーブルに並ぶ様々な料理を満喫していた。
優雅な時間が過ぎていくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます