第7話 明かされる品位、最後の真実
『黄金の国、再来』第七話:
金曜スペシャル
【スタジオ解説】
コマーシャルが明けると、スタジオの興奮は最高潮に達していた。モニターには、霧島の採掘現場に巨大な掘削設備が設置され、準備が整った様子が映し出されている。
朝倉 啓(MC):
「さあ、テジャス・ゴールド社は地元の未来への約束を交わし、ついに本格的な採掘を開始する許可を得ました。しかし、最後に残された最大の謎があります。それは、前回掘り出したコアの金(きん)の品位、つまり金の含有率です。」
朝倉 啓(MC):
「いよいよ、運命の採掘開始です。最後に残された謎は、コアの金(きん)の品位!
田守先生、この品位が重要なんですよね?」
田守 耕平(准教授):
「はい。この金脈が本当に『黄金の国、再来』か否かを決める、最後の審判です。」
男性芸人:
「品位って、美味しいかどうかってことですか?」
朝倉 啓(MC):
「(笑いながら)違います。金(きん)の『品質の位』と書いて品位です。この品位が高くなければ、採算は取れません。そして、この霧島の金脈には、世界最高水準の品位が眠っている可能性があるんです。」
女性タレント:
「えー! 世界一って、すごい! 1グラム2万円の価値が、もっと上がるってことですか?」
朝倉 啓(MC):
「違います。沢山採れるって事です。」
「さあ、運命の採掘開始です。VTRスタート!」
【ロケ VTR 開始:最終掘削と品位分析】
(VTRは、本格的な採掘設備が稼働し、より深く、そして長く掘り進める様子から。前回とは比較にならないほどの規模とスピードで掘削が進む。)
朝倉 啓:
「テジャス社が設置した最新のドリルは、前回苦戦した硬い岩盤をものともしません。彼らは、採掘されたコアを分析センターに送り、すぐに金の品位を測ります。」
橘 あかり:
「朝倉さん、見てください! 今回のコアは、前回より石英脈が太い気がします!」
(技術者が、最新のコアのサンプルを分析ラボに持ち込む。緊張した面持ちで、分析機器が数値を計測する様子が映し出される。)
朝倉 啓:
「この分析結果こそが、この金脈が本当に『黄金の国、再来』と呼ぶにふさわしいかどうかを決める、最後の審判です。」
【ロケ VTR クライマックス:世界最高水準の金】
(数時間後、分析結果を手に、テジャス社の技術者が朝倉とあかりの元に現れる。)
朝倉 啓:
「結果はどうでしたか? この金脈の品位は?」
テジャス技術者(通訳を介して):
「驚くべき結果が出ました。サンプルの平均品位は、1トンあたり50グラムです。」
橘 あかり:
「田守先生、えーっと、50グラムって、すごいんですか?」
朝倉 啓(MC):
「田守先生、1トンあたり50グラムという数値の凄さは?」
田守 耕平(地質学准教授):(タレント)
「すごいなんてもんじゃない! あかりちゃん、世界で採掘されている金の平均品位は、1トンあたり約1~2グラムなんです。
菱刈鉱山(鹿児島)が30~40グラムで世界最高水準と言われているが、50グラムは、それを上回る数値です!」
朝倉 啓(MC):
「現在世界で稼働している鉱山の中でも、最も品位の高い金鉱脈の一つなんですね。
この成功は、日本の地質が持つポテンシャルを世界に証明しました。」
(技術者が興奮気味に英語で説明を続ける。)
テジャス技術者(通訳を介して):
「この金脈は、現在世界で稼働している鉱山の中でも、最も品位の高い金鉱脈の一つです。
つまり、ここには膨大かつ質の高い金が眠っていることが、科学的に証明されました。」
朝倉 啓:
「(深く頷き)日本の地質が持つポテンシャルが、ついに世界に証明された瞬間です。ダウジングのロマンは、世界最高水準の科学に結実しました!」
【スタジオ解説:夢の実現】
(スタジオは大拍手と歓声の嵐。男性芸人が立ち上がり、深々とお辞儀をする。)
男性芸人:
「参りました! 霧島に、世界のトップを超える金脈があったとは! 1グラム2万円なんて言ってるレベルじゃない、すごい発見だ!」
解説タレント:
「品位が高いということは、掘る量に対して得られる金(きん)が多い、つまり採掘コストが低く抑えられるということです。テジャス社が地元の要求に応える余裕が生まれる、素晴らしいニュースですね!」
朝倉 啓(MC):
「そうなんです。ロマンと科学、そして地元との共存という三つの壁を乗り越え、ついに『黄金の国、再来』の夢は実現しました。」
朝倉 啓(MC):
「この金の採掘は、日本の資源の可能性を世界に示し、霧島の未来に大きな光をもたらすでしょう。私たちの金鉱脈発掘プロジェクトは、ここで一つのゴールを迎えます。」
朝倉 啓(MC):
「さて、来週は総集編。これまでの奇跡の軌跡を振り返るとともに、私朝倉とあかりが、地元の『霧島ゴールドジオ・センター(仮称)』の建設計画を具体的にご紹介します!」
(画面が暗転し、タイトルロゴが表示される。)
「この続きはまた来週!」
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