被害同士
「もし、そこの御方、何か食べ物を恵んで下され……」
「え? お婆さん、一人で山へ?」
「いや……俗に言う、姥捨ですよ。仕方ない、私みたいなのは足手纏いに……」
「うば、すて? いつの時代ですか、それ」
「令和の時代にそんなのないですよ……僕みたいな遭難は、ありますけれど……」
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