Hello!青春クラブ杜若菜音【2025年11月15日〜16日】新山あかり×樋口竜×篠原直人

優希【団子って人】

第1話 見知らぬ海岸、チリチリとこげる肌、現れた6人のプリンセス

あかりはよく分からないまま駆け出していた、電灯の灯らないレッドカーペットの階段の上を。そこから先は……砂浜???だった。明るい水色の液体(海水)が穏やかな砂粒音を奏で優雅にゆらめいている。そして六つの船が漂っていた。


(直接的にいえばすごく、綺麗だ……)

赤穂(あかみの)の方の人格がそう言っていた。

駆け出そうとしたあかりの肩に手をおいたのは、レベル1のテレパス、篠原直人。

「あかりん、そっから先は危ないで」

「そ、そうなのか……??」

「なんでか分からんけどそう感じるわぁ。だって触ってみたらほら、こんにゃくやん」

「……ほんとだ」

「こんなん中泳いだら大変なことになる。……さて、あかりんをこないな場所に呼び出したのははて、誰なんやろ。俺はちょっと見当つく」

「ホントか??」

「せや。……竜さん!!! いいや、竜!!! おるんやろなぁああ!!!! スペシャリティメンバーこんな場所に呼び出すの、なんでか分からんけどな、お前しか見当たらんねん!!!!」


「竜さん!!!!! いるのか、このこんにゃくの水浜に!!!!!」

あかりまで叫んでも、竜は出てこない。


その代わり、6つの船が近づいてきた。


「我は冥界のプリンセス!!!!」

一番真ん中の船から三石琴乃さんみたいな(メタ発言やめろw)女性声。


「おっ? なんやサタンくん(厨二病)か???」

直人はちょっと面白がるが、途端に空が曇りだし、嵐が吹き、雨が降り注いだ。

「なんだなんだ???💦」あかりもちょっとはしゃぎだす。


そして、三石琴乃さん(?)ではなく冥界のプリンセスは……。

「月に替わり、嵐に替わり」

「「「「「「私達は豪徳寺辰徳を奪いにきた!!!!!!」」」」」」


直人は

「おう!!!頑張れ頑張れ!!!」

ちょっと煽ってから、くすっと笑って、

「なんや、分からんけどな。あかりんに挑戦状やん??w」

「女の子達とはあんまり戦いたくないんだけどなぁ……」

「はははwあかりんもなんか言え〜〜〜!!!!!」

あかりは大きく息を吸い、それから。

「私だってなぁああああ!!!!! 辰徳くんのこと!!! いつも優しくて爽やかで、優しくて優しくて優しくて、私よりかっこいいなって思ってる!!!!」


「ふざけんな、あかり!!!」

樋口竜が左からやってきた。(彼はレベル2のテレパス)

「おう、やっぱお前か!!!」

「いや違うだろが!!! こんなとこ作ったの、どう考えても直人だろ???」

「ちゃうわ!!! だってこの浜辺水が危ないもん!!! こんにゃくで! ……こりゃ本当にあのお姉ちゃん達、冥界から来たんちゃう??」


「いや!」と竜は伏し目がちになり。

「分かったよ、これは天国の人達からのお呼び出しだ!!!」

「天国ねぇ、へえ」

直人はちょっと懐かしそうな目をしていた。


「お姉さん達〜〜〜!!!」

あかりは女の子達大好きなので

「お菓子と紅茶があれば、ここでティーパーティー出来るんだけど💦」

「お? まじかよあかりん!!」

「だって私達、冥界のお姉ちゃん達とも仲良くなりたいだろ???」

「いや、あれは“恋敵”ってやつやで? なぜなら、たっちゃん(辰徳くん)モテるもんなぁ……」


「ヨォオオオオシ!!!! 負けないぞ!!!!」

あかりと冥界のプリンセス達のギャンブルが始まる。

(実は“プリンス”らしいが笑)

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