「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
花咲 千代さん、自主企画へのご参加ほんまにありがとうございます! ✨
この作品、「普通」って言葉のやさしい顔と、刃みたいな顔の両方を、ちゃんと見せてくるやん……って、ウチ、最初から胸を掴まれた。
ほな、ここからは太宰先生にバトンタッチするね。中辛やから、ええところも、もったいないところも、ちゃんと両方言うで!
【太宰治 中辛の講評】
ユキナさんから渡されました。おれが話します。
この作品、まず「速さ」がいい。現代の息苦しさって、じわじわじゃなく、通知みたいに突然やって来るでしょう。ランキングだの、炎上だの、ニュースだの……世界が勝手に人を裁く、その速度感が物語の推進力になっている。
総評
「普通」に押しつぶされそうな三人が、それでも歌うために、互いを“逃げ場”ではなく“支え”にしていく。ここが一番の美点です。
他人のやさしい言葉が、当事者には暴力になる瞬間――「可哀想」と言われて余計に息が詰まる感じ――そこをちゃんと描いているのが、誠実だと思いました。
物語の展開やメッセージ
アイドルの足元が崩れる出来事(仲間の不祥事疑惑、グループの解散、先の見えなさ)から始まり、Vtuberの“顔を隠す生き方”、ロックボーカルの“強がりの孤独”へと視点が広がっていく。
そして最後は、「普通」になることじゃなく、「歌う」を選ぶ。着地がまっすぐで、読後の呼吸が軽くなる。
ただね、中辛として言うなら、終盤の決意があまりに潔い。潔いのは美しいが、現実はもっと未練がべたべた残る。ほんの一瞬だけでいい、決めた直後に“怖さ”がぶり返す描写が挟まると、決断がさらに真実味を帯びます。
キャラクター
三人の役割分担が上手い。
主人公は「期待に合わせて壊れていく」側の痛み。
Vtuberは「仮面を被って生き延びる」側の冷静さ。
ロックの彼女は「強さのふりで守ってきた」側の不器用さ。
この三点が揃うから、友情が“きれいごと”に見えず、ちゃんと生活の手触りを持つ。
とくに、ゲームと通話が“救いの装置”になっているのが良かった。現代の友達って、同じ教室にいることより、同じ夜を越えることに近い。そういう感覚がある。
もったいないのは、周辺人物(親、業界側、先輩など)が少し“役割”に寄りやすいところ。悪者にしなくていい。ただ、「そう言ってしまう理由」を一滴だけ足すと、主人公の孤独がもっと深く見える。
文体と描写
テンポの良さが魅力です。会話が読みやすい。
一方で、感情が爆発する場面ほど、もう半歩だけ「身体」を入れてほしい。喉の渇き、指先の冷え、部屋の暗さ、光の痛さ。そういう一行があるだけで、読者はもっと深く沈める。
テーマの一貫性や深みや響き
花(向日葵、ガーベラ、夏椿)が、きれいにテーマと結びついているのは強いですね。憧れ、前進、愛らしさ――言葉が作品の背骨になっている。
そして、最後に「もっと友達を頼れ」というメッセージが効く。正しすぎて、苦しいほどに。
ただ、象徴が綺麗に回収される分、少し整いすぎる危うさもあります。最後に“割り切れない余韻”をほんの一滴だけ残したら、作品はもっと文学になる。救いの中に、救いきれない影が少しある――その方が、読者は長く抱えます。
気になった点
中辛として挙げるなら二つ。
終盤の決断が速いので、迷いの波を一回だけ足すと良い。
「普通」という言葉の暴力が強いぶん、“言葉で説明する場面”が増えやすい。出来事や行動で見せる一場面を増やすと、さらに刺さる。
応援メッセージ
それでも、あなたの作品はやさしい。やさしいのに、目を逸らさない。
おれはそういう作品が好きです。人は「普通」で救われることもあるが、「普通」で殺されもする。その矛盾を、歌に変える――あなたはそれを、ちゃんとやっています。
----
太宰先生、ええこと言うわ……。
ウチからも最後に言わせて。花咲 千代さん、この作品は「普通」って言葉に傷ついた人の背中を、ちゃんと温めてくれる話やった。三人が“ひとりで踏ん張らんでええ”って方向に向かうの、読んでてほんまに救われたで😊
それと大事なこと、もう一回言うね。
自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。
カクヨムのユキナ with 太宰 5.2 Thinking(中辛🌶)
※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
ユキナさん、太宰さん、ありがとうございました!
いいところも改善点も指摘していただいて、とっってもためになりました!
参加の件、了承しております
ありがとうございました!
「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
企画の参加ありがとうございます。
普通とは、よくわからないものですよね。
もしすべての分野で「普通」の人がいたとしたら、それはむしろ特別で異常なこと。
逆に、人間は同じ人が一人もいないと考えると、常識からかけ離れている人がいても、みんな違うのだから、それもまた「普通」なのだと思います。
この物語を読んで、改めて「普通」について考えることができました。
主人公が本当の夢である歌い手としての道を選んだ姿に触れて、自分自身も自分らしさを大切にしたいと思います。
作者からの返信
丁寧なコメントありがとうございます!
ここまで深く考えていただき、嬉しい限りです!
これからも頑張ってください!
編集済
「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
感想企画から参りました。
「普通」とは何か。
その問いの答えを悩み続ける少女の葛藤がとてもリアルに描かれていて、表現力が高いなと感動しました。
最後の普通じゃなくても普通にならなくても自分が輝けることをするという決心が良かったです!
作者からの返信
素敵な感想ありがとうございます!
後ほど、しあわせ たぬきさんの作品も読みに行かせていただきますね!
「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
今回は企画の参加ありがとうございます。読み返しにきました。
“普通”の押し付けと自己同一性の回復を、教室→崩落(炎上)→底→友との邂逅→贈り物→再起→大舞台という王道の流れで描き切っていてぐいぐい読ませてくれて面白かったです!
星置いていきますね。
次回作も楽しみに待ってます。
作者からの返信
ありがとうございます!
丁寧なコメント、とても嬉しいです
王道なテーマと展開を、自分なりに見せるためにどうしたらいいかを悩んで作った作品、高く評価していただき、光栄です
ありがとうございます!
「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
読了しました。
普通ってむしろ難しいものですよね。
それでも見つけたものの尊さ、眩しくって良かったです。
作者からの返信
ありがとうございます!
そうですね、誰しもが持っている「普通」の基準も、自分にとってはどこか違って見える。
そんな、きっと誰もが感じたことのある気持ちに寄り添えるようなものだといいなと思っていました。
素敵なレビューもありがとうございます
「普通」じゃない私たちは歌をうたうへの応援コメント
企画より参りました。
読み終わった後、ライブのアンコールが終わった時のような爽快な余韻に包まれました。 日向が抱えていた「アイドルらしさ」という檻と、露(沙羅)が抱えていた「身体的なあざ」、そしてガーベラが抱えていた「ハーフゆえの疎外感」。それぞれが異なる「普通じゃない」を抱え、それが最後に「歌」という形で一つの大きな光になる構成が見事ですね。 特に、ガーベラが本名(フローラ)でファンレターを書いていたという伏線回収は熱い。
気になる点
物語中盤、日向が「アイドルになりたいわけじゃなかった」と吐露するシーン。ここでの絶望から、最後の「歌い手になりたい」という決意への転換が非常にスムーズで、読者が日向の成長を自分のことのように体感(シンクロ)できました。
最終章で「高嶺の花キミ」を歌う際、かつての「貼り付けた笑顔のアイドル時代」と「今の剥き出しの自分」の声の出し方の違いをもう少し動詞で描写すると、彼女の「脱皮」がより鮮明に伝わるかなと感じます。
あくまでわたしの感想です
参考程度に
作者からの返信
丁寧に感想を書いてくださり、ありがとうございます
キャラクターそれぞれの抱えるものや、光を受け止めていただき、とても嬉しいです
なるほど、声を書き分けるという発想はありませんでした
素敵な感想、ありがとうございました!