わたしが幸せになるまでの物語

白井 ゆき

第1話-再会-

今日から高校1年生。

わたし、神崎 梅(かんざき うめ)は幸せの一歩を踏み出します!

梅「お母さん!行ってくるねー!」

梅の母「行ってらっしゃ〜い」

今日は初日!ドキドキする〜!

?「梅〜!」

梅「あ〜!なっちゃん!おはよ〜う」

中学からの友達、橘 夏実(たちばな なつみ)。

夏実「今日から高校生活が始まるね〜」

とニヤニヤしながら言う。

梅「なぁに?なんでニヤニヤしてるの〜?」

夏実「だってさ〜、慶祐に会うのって中学の卒業式以来でしょう?」

なっちゃんはそう言って、わたしの肩をツンツンする。

齋藤 慶祐(さいとう けいすけ)。わたしの好きな人。

梅「そ、そうだよぉ!」

焦るわたしを見て、なっちゃんは楽しそう。

夏実「卒業式に告白して、振られちゃうなんてね〜。残酷だよね〜」

梅「あわわわ!そんな大きい声で言わないでよ!」

?「おはよう」

夏実「ああ、おはよう!慶祐」

梅「!!!!」

慶祐「おはよう、橘さん。梅もおはよう」

梅「お、おはよう」

え?なんで?わたし、卒業式に告白したんだよ!?しかも、あなた、わたしを振ったんだよ!?なんで、そんなに冷静でいられるの!?

梅「……」

慶祐「今日から俺達、高校生か〜。制服を着てもまだ実感ねぇ」

と笑いながら言う。

夏実「わかるわ〜。私も実感ない」

2人が楽しそうに会話をしているうちに学校に着き、校庭に掲示されているクラス表を確認する。

夏実「お!私と梅は同じクラス!」

慶祐「俺は2組か」

わたしとなっちゃんが1年1組で、慶祐が1年2組。

慶祐と別のクラスだとわかって、少しホッとした自分がいた。

これからの高校生活、どうなっていくんだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る