3日目 白?
トントントン
料理をしてるのだろうか?何かを切ってるような音と、良い香りが玄関まで届いて来ていた
「ふうちゃん、誰か来たみたい。ちょっと出て貰っていいかしら?」
「はーい」
音のする方から小さく、そんな声が聞こえたかと思ったら
「こんばんはー」
元気な小柄の女の子が、身軽な猫か忍者かと言った感じでスゴイスピードで玄関まで音もなくやって来て、優の目の前でピタリと止まり挨拶をしてきた。
「こ、こんばんは、あっえっと、この春から、ここでお世話になる三木 優です」
ちょっと驚きはしたが、優は挨拶をした。
「こんばんは、私も1年生だよ。那音(なおと)楓子(ふうこ)、ふうちゃんって呼ばれてます。よろしくねっ。ご飯まではもう少し時間があるから、こっちこっち」
そう言って、楓子は優の手を引き階段脇のドアから外に出て、さらに洋館からも離れた場所へと向かった。
「じゃーん!」
そして、通路の先には小さな建物があり、入口にお風呂と書かれていた
「お風呂?」
「そうそう、この寮のお風呂はね。なんとね。温泉なの!!」
中へと入りながら楓子は、嬉しそうに語り
「ここが脱衣所で、ここが洗い場と湯船があって、こっちこっち」
中は一目で分るシンプルな作りだったが、楓子は案内をしてくれて、さらに建物から外へと出た。
「なんと、露天風呂もあるのでした!ドヤッ」
ドヤッまで言って自慢する楓子
「凄いねぇ」
洋館同様に古くはあったが、一応周囲には柵があり洋館などからは見えなくなっていて、湯船も20人くらいが一度に入れそうな内風呂と10人くらいがのんびり入れそうな露天風呂があり、定員15人なこの小さな寮には不釣り合いな物だった。
「じゃ、とりあえずお風呂どうぞ。私は夕飯のお手伝いに戻るから、上がったら食堂に来てくださいね」
楓子はそう言うと、また疾風のごとく駆けて行った。
「そう言えば、家を出てからお風呂入って無かったな。せっかくだし」
言われた通りにお風呂に入る優。
「村の温泉より広いかも?同じくらいかな?」
体を洗い終えると内風呂に浸かりながら、他に比較対象も知らないから知ってる中で一番大きかった風呂と比べていた
「そう言えば、露天風呂あるんだよな。せっかくだしそっちも入ってみるか」
と、露天風呂へ移動。
「うわぁ~、星を見ながらのお風呂とか初めて、しかも、こんな大きなお風呂に1人だけでって、贅沢だなぁ」
今までした事が無い贅沢な時間でもあり、色々と疲れた体を温泉のお湯は癒してくれていた。そして、ほんの少し眠ってしまった優。
カコーン ザバー
誰かが内風呂の方へ入って来たのか、お湯で体を流す音がして、その音で優は目を覚ましたのだった。
「ん?誰か入って来たのかな?寮の人だろうけど、どんな人だろ?待ってれば、こっちに来るかな?」
自ら知らない相手の方へわざわざ出向き挨拶をとは思わないが、どんな人かは気になっていたようだ
「さてと、そろそろ流石に上がろうかな」
優が露天風呂を出て、内湯の方へと続く扉を開くと、そこには汽車で相席をしていて、交番で置き引き犯を捕まえてくれてたあの女の子が、生まれたままの姿で今まさに湯船に入ろうと、片足お風呂に入れた所であった。
「あっ」✖2
勿論お互いに裸を見合ってしまうと、そう声も出てしまう訳で、さらに始めて見る同世代の女の子の裸を見た新高校1年生の男児の股間は、一気に元気に・・・
「えっ」
子供の物や石造などについている物は見た事はあったかも知れないが、それが急に動き出し、さらに大きく、パオーーーンと元気いっぱいの姿になると同時に、女の子は「えっ」と小さく驚きの声を上げて、湯船へと倒れこんでしまった。
「うわっ、大丈夫ですか」
思わず助けようと近づいた。優の元気になったバナナを女の子は立ち上がろうとした時に掴んでしまい。初めての経験でキャパオーバーとなってしまったのか、もう一度湯船の中へと沈んで行った。
「うわっ、わっわっ」
慌てて女の子をお湯から救い出すも、興奮しすぎたのか女の子は気を失っていた。
床に寝かすのもあれだからと、女の子を抱きかかえて脱衣所にあった縁台の上に女性を寝かし
「えっとえっと、とりあえず、えっと人工呼吸?」
水の事故=人工呼吸なイメージがあったのか、そう思い優は女の子の唇に、自分の唇を近づけて
「あっ、息してる。良かったぁ」
あと少しって位置で彼女の息を感じて、人工呼吸はせずに済んだ。とは言え、目の前の女性は胸もあそこも丸見えで、体が濡れている状態。
「とりあえず、起こす?でも、この状況はとりあえず体を拭いてあげないと風邪ひくよね。うん」
優はタオルを取り出して、女性の体を拭いた。
「次は何か着せないと、って、着せるのは無理だよね。えっと、えっと」
ガラガラ
優が大雑把に女性の体の胸や足など見えてる場所を拭き終え悩んでるタイミングで、お風呂の戸が開く音がした。戸からは脱衣所の中はすぐには見えないので、この時点では見つかる事はないのだが
「ヤバッ」
脱衣所に裸の男女が、しかも女の子はこの状態。他の人に見られる訳には!優は取り合えずタオルを女の子の胸にかけ、縁台の下へと潜り込んだ
「お姉さま?いらっしゃいますかー」
すぐに、女性の声がしてきた
もう心臓がバクバクとすごい音を出し、見つかると不味いと息を殺し耐える優
「お、お姉さま!!」
脱衣所の縁台の上で知り合いが素っ裸で寝ていたら、それは驚く訳で
「うっ、うん。ん?あれ」
入って来た女性が寝てる女性を揺すったからだろう。女の子は目を覚ました。
「お姉さま、なんでこんな所で寝ていたのですか?」
「えっと、あれ、なんだっけ・・・(あっ)・・・ちょっと、のぼせたみたいで、そう。それでね」
途中で断片的にでも思い出したようで、男の人の裸を見た事、あそこを掴んだ事、裸を見られた事、どれかは分らないが、そんな事をお姉さまと慕って来てる子に言えるはずは無かった。
「そうでしたの?もう少しで夕飯の時間です。さっ、行きましょ」
急いで着替えを終えた女の子は、迎えに来た女性と共にお風呂場の建物から出て行った。
「もう少しでご飯と言ってたし、流石に今から入りに来る人は居ないよね?」
優は冷えた体を、再び露天風呂へ浸かり直し温めていた
「それにしても・・・」
優は目を閉じて、先ほどの事を思い出していた
「それにしても?なんですか?」
「えっ?」
優は自分一人だけと思っていたのに。頭のすぐ上で女性の声がし、驚きながらそちらに目を向けた
「しろ?」
目に映ったのは、夜空では無く白い何かだった。
「えっちなんですね」
女性は特に恥ずかしがるそぶりもなく、声もクールなままだった
「あっ、ごめんなさい。その見るつもりじゃなくて」
自分が見た白い物が何か判別できたのか、女性の言葉で気がついたのか優は謝った
「もっと見ますか?」
女性は優をからかうように、長いスカートをゆっくりと少したくし上げて見せた
「えっ」
「嘘です。顔真っ赤になってますよ」
優をからかうメイド
「そう言えば、香もお風呂に入ってましたが、お会いになられましたか?」
全部知ってますよ?と言った顔をして、しゃがみ込み優の目を見るメイド
「いえ、僕は露天風呂で、ぼーっとしていましたから、誰とも会って無いですけど?」
必死にとぼける優
「なるほど、それでは彼女は内風呂だけ入ってすぐに出られたのかも知れませんね。お二人で混浴なさってたら面白かったのですが、残念」
おとぼけになられるのですね?といった感じではあったが、証拠も無いし夕飯の時間が近いのだろうメイドは追及をアッサリとやめた。
「では、もうすぐ夕飯ですから、食堂にいらしてくださいね」
「あっ、はい」
女性はそう告げると去って行ったのだけど、優は色々ありすぎて混乱した。そして、優をからかった女の子は、美人のメイドさんだった。
(何か言われたらどうしよう。女の子の裸やパンツを見て退学とかになったら、人生終わってしまう。あのメイドさんには、なんかバレてそうだし・・・)
優はドキドキしながら、食堂に行く
「こんばんは」
とりあえず挨拶をしながら、こわごわと食堂へと入る優
「あっ、来た来た。こっちこっち」
優の心配などどこ吹く風、楓子が入口の優の所にやって来て、ひっぱりながら席へと連れて行った。
「それでは、明日以降にいらっしゃる方もまだ居ますが、今夜までに予定されてた人は全員そろいましたね。では、頂きましょうか」
お婆さんが、そう言うと
「はいっ。頂きます」
と、楓子の元気な声がして、他の人達も食事を始めた。
食堂は、かなり広かったけど使われてるのは半分も無く、閑散としていた。
「よお、佐賀から来た。俺は、浜崎 豊夫(よしお)、よろしくな」
優の正面に座っていた。男が話かけて来た。
食堂に居る男は、彼と優、あとお爺さんが一人だけだった。席は、大きな長机が2列並行に並べられていて、女性と男性の列に分かれていて、男性の席の逆側の端に老人が二人向かい合って座っている。
「津軽の弘前から来た。三木 優(ゆう)、よろしく」
「良かったぁ。これで男一人じゃ無くなった。部屋は何処だ?俺は103号室なんだけど」
「いや、まだ聞いて無くて」
「そっか、髪濡れてるから部屋にも行ってるのかと思ってた」
ポロッ
とは、音はしなかったが、箸で持ち上げた肉じゃがのイモを器の中へポロリと、落とした子がその時居た
「お姉さまどうかいたしました?」
この時、百合は何かが違和感をおぼえた。
「ううん、ちょっとつかみ損ねただけよ」
その二人の会話聞いて、何かを確信したのかメイドさんの口元が一瞬緩んだのを見た物はいなかった。
「そう言えば、あのメイドさんはお手伝いさんか何か?」
若い女生徒の集団の中に1人色気のある美人メイドが居るのだから、優は気になって聞いていた
「あの御方はメイドなんかじゃないよ。渋谷 椿(つばき)様、伯爵家の御方らしい。ついでに言うと、あの小さくて元気な子が那音(なおと)楓子(ふうこ)で、奄美の子で、隣の御方が山手 香(かおり)様、男爵家の御方だって、さっき挨拶してもらってその時に教えて貰った。で、最後の一人が加賀 百合(ゆり)さん、加賀の温泉旅館の娘さん。で、あそこのお婆さんが、ここの寮母の桜さんと旦那さんの海男さん」
まだ共通の話題も無かったからか、豊夫はこの時いた全員の事を簡単に紹介をしてくれていた。
「へぇ、って、えっ貴族の御方も居るの?」
優は焦っていた。あのメイドさんが伯爵家の裸を見て体を拭く為とはいえ胸などに触ってしまった人も男爵家の娘さんだったのだ。もう生きた心地はしなかったが、顔に出す訳にもいかず頑張って世間話のふるまいを続けた。
「まだ、いらして無いけど、他にも居るらしいぞ」
「へぇ。でさ、男は?俺とお前だけじゃないよな?」
「あと2人だったかな?増えるらしい」
「それでも4人か、寮に入らない人も居るだろうし、教室にはもう少し男がいると良いんだけどな」
「そうだよな。女の子が多いのは嬉しいけど、少なすぎるとやっぱりキツイよな」
「うんうん」
「何か身に覚えでもあるのか?」
「いや、うちはさ~」
と、言った具合に男二人だけだから、ぼっちにはお互いにならずに話は弾んだ。
「ごちそうさま」
優は食事を終え、まだ寮母さんに挨拶をしてない事を思い出した。ついでに女性陣にも挨拶をしてない事にも気がついたが、お風呂での出来事があったので自分から動く事は控えたようで、食後のお茶を飲みつつ寮母夫妻が食事を終えるタイミングを待った。
「ねぇ、もうご飯食べ終わった?」
「あっ、うん」
「それじゃ、食器さげちゃうね」
「ありがと」
楓子もご飯を食べ終わったらしく、優の食器を調理場近くの机の上に移動させてくれていた。
「で、君は何処から来たの?お名前は?趣味は?好きな子のタイプは?兄弟は何人?どんな魔法が得意なの?好きな色は?誕生日は?ペット何か飼ってた?」
移動も速いがマシンガンの様に次々と質問を投げかけて来た
「えっと、津軽の弘前って所から来た。三木 優で、趣味は特には無いかな?あえて言うならお昼寝?」
「えっ、お昼寝って趣味なの?」
「どうだろ?他に特に好きでしてる事は特に無いし」
「ふーん、それで好きな子はどんな子?」
「良く分かんないけど、優しい人とか?」
「じゃ兄弟は?」
「年の離れた姉が3人居るけど、3女の姉がお婿さん貰って同じ家に居て、そこの子が同級生と3つ下で、そっちの方が兄弟ぽかったかも?」
「ふーん、それって男の子?」
「ううん、二人とも女」
「なるほどなるほどー」
と、質問攻めに会う優
「あっ、寮母さん食べ終わってる。ちょっと行って来るね」
「うん」
このタイミングで、豊夫は風呂に入るからと先に食堂を後にした。
「初めまして、この春からお世話になる。三木です。挨拶遅くなってすいません。えっと、これ実家の林檎と、試作品なんですけど林檎ジュースです」
「あらあら、ごていねいに。私は桜で、こっちが旦那の海男。困った事があったら何時でも言って下さいね」
「はい」
「ああ、緊張した」
「お帰り」
「あっ、楓子も林檎食べる?」
「うん」
「はい」
そう言って1個渡すと
「皆にも分けてあげよっと」
と、言って調理室へと行ったかと思うと、皮をむいて切り分けて、爪楊枝を刺して帰って来た
「ねぇねぇ、優に林檎貰っちゃった。みんなで食べよう~」
と、元気に女性陣を呼んだ
「私達も頂いてもいいのかしら?」
縁台の下に隠れていた時の声は、この声だったなと思いはしたが、唯一顔を見られて無い子が最初に来た。
「どうぞ、あっ、あと、良ければこれもどうぞ」
罪悪感からか、林檎ジュースも鞄から4本取り出し机に置いていた。
「それは?」
「実家で作ってる試作品の林檎ジュースです」
「へぇ、でも、今はお腹いっぱいだから、お風呂の後にでも頂くわね。ありがと」
「あっ、そうですね。今、夕飯食べたばかりですし」
「優、これ美味しいよ。おいしい!」
まだ胃袋に余裕があったのか、楓子は林檎ジュースをゴクゴクと飲み干していた。
「お姉さま、この林檎おいしくてよ」
小さく切り分けられた林檎を食べた百合は、そう言って楊枝に刺さってる林檎を一切れ香へと差し出した。
「そ、そう」
汽車の中ですでに林檎もジュースも経験済みではあったが、他の子に探られるのも嫌だったのか、優との気まずさなのか、初めての様に装い食べていた。
「そうね。これは美味しいわね。椿も頂いたら?」
「あーん」
「えっ?もう、はい」
「ふふ」
メイド(椿)は、香の言葉に対して口を開けて「食べさせて」とアピールし甘えて見せ、何時もの事なのか慣れた様子で香は林檎を椿の口へと運んだ。
「お姉さま私もぉ」
すると、嫉妬したのか甘えた声を出し、百合も真似をし
「あなたもなのぉ」
と、こちらにも香は林檎を食べさせてあげていた。
この流れなら、楓子も?と思ったが、楓子は何時の間にか寮母さんと後片付けをしていた。働き者なようだ。
「えっと、優だっけ?」
「はい」
「これから、よろしくね」
豊夫や楓子と話をしていた時の声は、彼女達にも聞こえてたのだろう。椿は何か含みがあるように優の目の見ながらそう言っていた。
「あっ、良かったら林檎はまだあるんで、貰ってください」
そう言って10個程度机に置く優
「ありがと、それじゃ1つ貰って行くわね」
「はい」
「じゃ、私も」
椿に続き百合も1つ手にした
「私も頂くわね」
今日は林檎を食べ飽きてしまってるだろう香も1つ手にしていた
「じゃ、残りはいただきー」
残りは全て楓子が抱き着いていた
「もう、ふうはぁ」
まだ来て数日程度だろうに、完全に楓子は皆の輪の中に溶け込んでいた
「それじゃ、私はそろそろお風呂に行くわね」
「あっ私も行くー」
「お姉さまは、どうされます?」
「わたしは・・・うん、私も行くわ」
香はすでに体は洗っていたので少し悩んだが、湯船に浸かって体を温めては居なかったのもあって入り直す事にしたようだ。
「あっ、そだ。優のお部屋は201号室ね。階段上がって一番奥の部屋だから、あと赤い線は超えたらダメだからね。ぜーーーーたいに、ダメだからね。わかった?」
楓子はそう優に告げてお風呂に入る準備の為に、みんなと一緒に部屋へと向かった。
「201号室はっと、ウッ・・・トイレの隣かよ」
トイレはそれなりに掃除はされていたのだろうが、やはり臭う物は臭うのである
「あっ、ベッド!!」
和室に布団を敷いて寝てた優はベッドが嬉しかったようだ。あとは、勉強机と広いクローゼットがあるだけの殺風景な部屋だった。
「家じゃないし、いいよね」
優はそう言うと、部屋が肌寒いので部屋を快適な温度に上げる魔法を使い、トイレの目の前だから部屋の中を浄化魔法で清潔にし、さらに部屋に軽い防音の魔法をかけた。
「あとは・・・取り合えず、これでいいか。今日は色々あったし、寝よう」
優は眠りに落ちた。
丑三つ時・・・
(ここがあいつの部屋であってるわよね)
「裸で果てたお姉さまのお姿、そして直後、食堂に現れたコイツ。間違いありませんわ、お姉さま激しく動揺されてましたし!!」
優の寝てるベッドの上に上がり込む百合
「これで、お姉さまを・・・」
はだけた寝間着(浴衣)の隙間に手を入れパンツを脱がし、優の股間を確認し
「えっと、確か・・・」
その手の知識はあのだろう、触って試し
「キャッ」
結果、大きく硬くなった優の優を見て百合は思わず声が出てしまい。慌てて口を塞いだ。
※優は身長はチビだが、あそこは平均より少し大きかったが、巨根というサイズでも無いので、文章以外で実物を見たのは芸術系などの、おとなしい状態の物だけだったのかも知れない
「良かった。まだ寝てるわね。えっと、これをここに・・・」
優の股間上に腰を降ろし、パンツを少しずらして、あそこに誘導をし先っぽが触れた。
「い、いた・・・」
少しだけ入れてみたが初めてなので痛かったのろう。百合の動きが止まった
「(お姉さまだって、この痛みに耐えたのですわ。私も同じように耐えて見せますわ)」
と、心の中で気合を入れ直し
「ウッ」
一気に腰を降ろし、痛みに耐えた。
「これで、私もお姉さまと同じ」
痛かったのか、同じになれた事が嬉しかったのか、目から涙が出ていた
「えっ、なに?えっ?あれ?」
流石に目を覚ました優は大混乱をした。何故か目の前に百合が居て、さらに股間の方には暖かな違和感があったのだから
「百合さん、なにを」
「五月蠅いわね。あなたが、お姉さまにしたのと同じ事をしてるだけよ」
「何の事か分かりませんよ」
と、良く分からないがとりあえず離れようと藻掻く優
「ちょっと、暴れないでよ」
百合は動かれて感じてしまってたようだ
「あっ、もう無理」
優は出すのは不味いと耐えていたが、優にとっても初の事で長い時間耐えるなんてのは無理だったようだ。
「はーん」
「うっ」
二人の初体験が終わった。
「今あった事は誰にも言ったらダメだからね。言ったらどうなるか」
夜這いで逆レをした百合は、顔を優の近くに移動させて脅すように言った
「はい。誰にも。はい言いません」
言いませんと誓う優。正確には、こんな事は誰にも言えないが正解だっただろうが
優は早朝のまだ薄暗い中、こそこそとお風呂に行き、ついでにパンツなども洗う優の姿があった。魔法で綺麗に汚れも落ちるし臭いも消せるのだけど、実家では父親に魔法を禁止されてた事もあり、普通の人と同じ生活を送っていたので、この手の事の後などは、しっかりと洗って綺麗にしないと精神的に無理だったようだ
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