トラップと魔物食

 うちは今、ダンジョンの洞窟でひたすらにトラップを見分ける修行をしている。

 これで3日目ぐらいやったっけ?

 うちは加入した日のことを思い出す。


「ほいでラルコスはん、うちは何をすればいいんでしょか?」

「まずはコンには感覚を鍛えてもらおう」

「感覚ですか?」

「そうだ。探索の神ゴッドサーチャーがどういった職業かはわからないが、おそらくシーフ系の職業だと推察はできる」

「なるほど。流石正義の栄光グランドジャスティスのリーダーはん鋭いですなぁ」

「そこでだ。コンにはトラップを見分けられるようになるまでトラップダンジョンで生活をしてもらう」

「ダンジョンで生活ですか……?」


 うちは困惑する。

 ダンジョンを攻略するために寝泊まりをするというのは聞いたことはあるけど、生活するまでは聞いたことがない。


「その間の食料とかはどないしますの?」

「知ってるか? 魔物って食えるんだぞ?」

「はい?」

「安心しろ。火を起こせないと困るだろうからリルが作った火魔法が出る魔法具だけ貸してやるよ」

「はい?」

「あとは頑張れよ」

「はい?」


 とんとん拍子で正義の栄光グランドジャスティスのパーティーハウスから送り出されたコンは仕方なく、ダンジョンでの生活を開始した。


――――――――――――――――――――――


「コンさん頑張ってるみたいですね」

「当たり前でしょ! リーダーの才能を見抜く力は本物なんだし」

「これがあってるかもわからないけどな……。ただ昔似た職業のやつはシーフ系で、無理やり才能を開花させたという話を聞いたことがある」

「コンさん無事でしょうか? 一応追跡の魔法はかけてありますが……」

「大丈夫でしょ! あそこのトラップは即死系のやつは少ないし」


 コンを送り出したダンジョンは即死系のトラップはほとんどない。

 

 だからこそ修行に専念できるはず……だ。

 あと懸念すべき点は……。


「魔物を食えるかだな」

「そうね。そこは大きな壁になりそうだわ」

「私も魔物を抵抗なく食べれるようになるまでには結構時間がかかりましたし……」

「それが当たり前の感覚だと思うわ……。バクバク初めから食べてたラルコスがおかしいのよ……」

「そうか? 魔物も動物も大した違いはないだろ」


 そう、魔物を喰らうということ。

 リルもアカネも初めは吐きながら食べていた。

 俺は胃に入れば同じだと思っていたので大した問題ではなかったのだが、やはり形が歪なものが多い魔物を食べるのには抵抗がある冒険者が多い。

 

「故にベテランになるまでに慣れさせる必要がある」

「そうですけどね……。いや本当に今となっては感謝してますけど」

「当時は殺そうかと思いながら毎日魔物食べてたわね」

「お前らのためにやったのにそこまで恨まれてたのか……」


 俺は2人の昔の感情を聞いて少しショックを受けるのだった。



———————————————————

そろそろ落ちそうですね…頑張ります;;

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