騎士と加入

「ここがあの正義の栄光グランドジャスティスか」


 私はギルドで張り紙のあった正義の栄光グランドジャスティスのパーティーハウス前に立っていた。

 冒険者になって半年、スキルの使い方は上手くならず冒険者としても上手くいっていない。

 そんな折に正義の栄光グランドジャスティスの噂をギルドで耳にした。

 なんでも噂によると、初心者を使えるレベルまで育成して追放するというとても変わったパーティーらしい。

 そして追放された者達は全員とてつもなく、強くなっている。


「噂は本当か、確かめさせてもらおうか」


 私は正義の栄光グランドジャスティスのパーティーハウスへと足を踏み入れるのだった。


――――――――――――――――――――――


「聖騎士か」

「あぁ、私は|騎士のアミルだ」

「それでどうして正義の栄光グランドジャスティスを?」

「噂を確認するためと私自身が強くなるためだ」


 私は目の前のパーティーリーダーらしいラルコスという胡散臭い男に面接をされていた。

 明らかにやる気のない風貌、それでいて異様に鍛えられた体。

 そのアンバランスさがラルコスという男の胡散臭さを彩っている。


「そうか……。ギルドで少しお前の話を聞いたよ。なんでもずっと燻っていると」

「恥ずかしながら、な。偉大な冒険者の両親の元に生まれて立派な職業を授かっておきながらこのザマだ。私は強くなりたい」

「まあいいだろう。正義の栄光グランドジャスティスにようこそ」


 私はその言葉を聞き、安堵と共にため息を漏らすのだった。


――――――――――――――――――――――


 ギルドに足を踏みいれた私は正義の栄光グランドジャスティスの傘下になれたと喜んでいる青年と少年が目に入る。

 気になった私は彼らに声かけてみることにした。


「あのーすみません。正義の栄光グランドジャスティスの名前が聞こえてきたのですが……」

「はい! 俺達は正義の栄光グランドジャスティスに受けた恩を返すために結成した正義の信奉スティルジャスティスというパーティーなんです!」


 私は驚愕した。

 そんなパーティーが結成されていること、2人も追放された身でありながら正義の栄光グランドジャスティスに恩を返そうとしていること。

 私はそんな彼らに感銘を受ける。

 そして彼らについていけばいずれ正義の栄光グランドジャスティスに近づける。

 そんな下心もあり、私は決心した。


「私もお恥ずかしながら正義の栄光グランドジャスティスを追放された身なんですが、正義の信奉スティルジャスティスに加入させてもらえないでしょうか?」

「あなたもなんですか!? 失礼ですがお名前を伺っても?」

「リースです。聖女という職業で……」

「あなたがあの聖女の方でしたか。お噂は聞いていました。歓迎します! 俺は全適性オールラウンダーのアレク。こっちが」

「聖騎士のレオンです」


 こうして私は正義の栄光グランドジャスティスに恩返しをするために正義の信奉スティルジャスティスに加入するのだった。

 


——————————

追放する瞬間書くのが好きなので毎回楽しい作者です。

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