世界

風が吹けば草木が揺れる

夜になれば澄んだ空に星が見える

人が歩けば地面が固まる

雨が降れば涙なんてわからなくなる


間違いなんてどこにもないし

日常の普通を切り取っただけ

これは変わりようがないことなんだ

でも君は


草木が揺れれば風が吹く

澄んだ星が見えれば夜になる

地面が固まれば人が歩く

涙なんてわからなければ雨が降る


同じ世界にいるというのに

見えてる世界が全く逆さま


ならば君から僕はどう見える?

君から君はどう見える?

それまでもが逆さまなんて有り得ない


なあ、そうだろ?

そうだと言ってくれよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る