第28話 嬉しいお知らせです!
「またなタカシー! お互いいつかもっとビッグになって、デカい会場でリベンジマッチだ~! 」
「おう! 次も負けねーぞ」
「いったなー! 次はオレが勝つ! 」
ゲームのランクマッチのように、勝敗数によってレートが上下し。
基本、同じ人物とは当たらない仕組みのためDランクの間にカケルと再戦することはない。
(けど)
カケルがいうように、俺たちがこの先ランクアップしていけば。
いつか沢山の観客の前で、また戦える日が来るかもしれない。
「ギルドランクバトル初勝利おめでとうございます、タカシさん! 」
この前の試合の結果は、勿論サポーターであるカオリさんにも伝わっていたようで。
仕事場に顔を出すと、開口一番に俺の初勝利を祝ってくれた。
「ありがとうございます。 やっぱ、実際戦ってみると人とモンスターじゃ受ける刺激も違うんで、いい経験になりました。 サオリさんに提案されて、やってみてよかったです」
「それならよかったです。 っと、そうだ。 今日はタカシさんに嬉しいお知らせがあるんです」
「嬉しいお知らせ? 」
「はい。 前に、モンスター解体を教えてくれるかもって話していた元フォロワーの方と連絡が取れたんです」
「ああ、あの時の」
「はい。 直接会って話がしたいとのことなので、タカシさんがよかったらトークストーンに連絡先を送りますね」
「ぜひ、お願いします」
犬のような特徴を持つイヌミン族の女性で。
冒険者ギルドに残っていたプロフィールによると、優れたモンスター解体の技術を持つ優秀なフォロワーだったらしいが。
(記録によると、二年前にフォロワーを辞職している)
何か理由があってフォロワーを辞めてしまった彼女に、元の仕事に関する技術を教えてもらえるかは分からないが。
彼女の方から、俺と会って話がしたいと言ってくれているのであれば。
まずは一度、顔合わせしてみるべきだろう。
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