友達から溺愛されまくり!?
葵
日常生活
スマホのアラームが鳴り私は止めた。「眠ーい。でも学校じゃん!時間大丈夫か!?」そう思い私は飛び起きた。私に親はいない。幼い頃事故で亡くなったから。だから親の遺書通りに同じマンションであいつらと生活してるけど...今思えばこれは正解ではない気がする。「あいつら、ちゃんと起きたよな?まあ準備できたら家来るしいいか。」などと考えながら朝ごはんのトーストを食べていた。
時刻は午前7:25。もうすぐ来るなーと思い、ふとカレンダーを見た。「...もうすぐ、家族の命日か、」今年はあいつらと行こう。そう思い小学校の卒業写真を見た。幼馴染の水谷巴(みずたにともえ)は時々見透かした言動で話してくる。小学校で仲良くなった伊丹紘人(いたみひろと)はゲームの話で盛り上がり巴や霙とも仲がいい。幼稚園が私と巴と一緒の雪原霙(ゆきはらみぞれ)はとにかく明るくはしゃいでいる。時が経つのは早いねーなんて考えてたら家のインターホンが鳴った。「おーい奏!行くよー。」紘人の明るい声を聞いて現実に戻された。「行ってきます!」唯一残っている家族写真にそう伝え私は家を出た。
「なんか今日元気無い?」巴にそう言われ少しびっくりした。「もうすぐ命日だからさ、今年はみんなで行こうよ。」私がそう言うと3人は頷いた。「近況報告は大事だしな。部活がない日にちを見ておくよ。」と霙は言った。
学校に着くと櫻田関(さくらだせき)が走ってきた。「おはよー!奏!」そう言っていつも私に飛びついてくる。ヒョイとわたしが避けると「ちょっと!危ないじゃん!」と言う関を紘人が呆れて見ていた。「もうー今日頑張れないわ。」そう言いながら関は教室に走って行った。
教室に着いて予定を見ると、「あ、今日体育バスケじゃん。」と巴が言った。私達はバスケ部だからマーク(5vs5の時の自分がディフェンスをする人)は多分バスケ部のひと人だと思う。男女混合だから、おそらくだけど...「俺は奏だろうなー。」と巴、紘人、霙が同時に言った。3人で軽く言い合いになるのはいつも通り。私は放置してカバン片付けをする。この時の私は全くと言っていいほど気づかなかった。この3人は学年の女子からかなりモテている。本人達は気づいてないけど、羨ましいと言われる時があれば、ちょっとした嫌味を言われる事だってある。そんな3人が私のことを好きなことにはまだ気づいていなかった。
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