第15話 俺、魔法使いになるんだ2
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2.それでは魔力を感じてみましょう
まず目をつぶり深呼吸をしリラックスをします。そして意識を集中し手のひらを上にしてそこに魔力を集めるイメージを行います。
すると、目には見えませんがだんだん暖かい何かが手のひらに集まってきます。それが魔力です。
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「とりあえず魔力とやらを感じてみるか・・・」
壮真は手のひらを上にして目をつぶり深呼吸をした。
次に意識を集中して手のひらに魔力が集まるイメージをする。空気中に暖かいものがないかを探し集めることに集中すること30分・・・・
「駄目だ―!わからん、何処に魔力があるのかさっぱりわからん。やっぱり異世界人だから感知できないのか?」
「ふん!ハッ!魔力は始めは誰でも感知できるわけではない。ふん!どりゃ!」
素振りをしながらサーヤが答える。
「大体どれぐらいで感知できるもんなんだ?」
「何も手助けがないと早くて1週間、手助けありだと1日ぐらいかな?」
「手助けはどうやるんだ?」
「魔力を集めれる人の上に手を重ねて魔力を集めてもらうんだ。そうすれば魔力が感じられ感知できるようになる。」
「そっか、じゃあそれはできないか・・・」
「ん?私はできるぞ!」
「えっ!できるの?」
「うむ!私は魔力変換率が0倍なだけで魔力は感知することができる。だから魔物の気配なんかも感じることができる。」
「なるほど、じゃあお願いできるか?」
「うむ、わかった。じゃあ目をつぶって手を出し深呼吸をしろ。」
壮真は、サーヤの言う通り目をつぶり手を出し深呼吸をする。
「よし、じゃあ集めるぞ・・・」
壮真の手の下に暖かく柔らかい感触が広がる。
(これはなんだか少し照れるな・・・)
壮真は暖かく柔らかい感触に照れて集中できないでいた。壮真は薄目を開けサーヤのほうをちらっと見る。
そこには金髪の美少女が真剣な表情で自分の手をとり集中していた。壮真の今までの生活では考えられない状況にしばらく見とれていた。
(ハッ!駄目だ駄目だ!こんなに一生懸命にしてもらっているのに、集中しないと・・・)
壮真は再び目を閉じ意識を集中した。しばらく静かな時間が過ぎていく。
初めは周りの木々の音、鳥の声が聞こえ騒がしかったが、少しずつ薄れていく・・・
そうすると次に自分の鼓動が大きく聞こえて来る、さらに集中するとその鼓動の音も小さくなっていく。
そしてすべてが消え去り、自分の手の平に集中する。すると少しだが手の甲から伝わってくるぬくもり以外のぬくもりが手の平の上にあるのに気付く。
(なんだこれ・・・すごく心地のいい暖かさだ。)
壮真がその存在を認知すると真っ暗闇だった周りが急激に光り輝く星の中へと変化していく。
そしての星たちは光の渦となってサーヤと自分の手のひらに集まってくる。
「おお!これが魔力!」
「おっ!感じ取れたのだな。なかなか早いではないか、優秀、優秀。では私は手を放すからそのまま魔力を集めてみろ。」
そういうとサーヤの手は壮真の手をから離れた。
壮真はそのまま集中し光の渦が途切れない様に続ける。
「これで第1段階が終了だ。次はその集めた魔力を詠唱により魔法へと変換するのだ。ここで変換倍率が0以外の場合は魔法が発動し、魔法が使えることがわかる。」
「よし!じゃあ次の段階へ進んでみよう。」
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3.詠唱をして魔法を発動しよう
詠唱は集めた魔力を魔法へと変換し発動させる大事な行程です。
詠唱は間違うとうまく変換されず、集めた魔力は霧散されます。
詠唱が成功すると集めた魔力より魔法が発動します。ここで変換倍率が0の人は魔法は発動しますが効果は現れません。
では基本的な魔法と詠唱をいくつか紹介します。
【ファイアボール】
紅蓮の深淵より這い出ずる焔よ、 我が魂を焦がし、世界を焼き尽くす業火となれ! 契約の名の下に、燃え盛る輪を放ち、 全てを灰へと還す――ファイアボール!
【ウォーターボール】
蒼穹の涙よ、永劫の海より溢れ出す奔流よ、 静寂を砕き、全てを呑み込む渦と化せ! 我が詠唱に応じ、清浄なる水環を顕現せしめ、 濁世を洗い流せ――ウォーターボール!
【ウィンドボール】
無窮の天空を駆ける風よ、 囁きを嵐へと変え、刃となりて舞え! 我が声を媒介に、旋律の輪を編み、 敵を切り裂く嵐の球体となれ――ウィンドボール!
【アースボール】
古の大地よ、眠りし根源の力よ、 揺るぎなき礎を砕き、岩塊の輪を顕現せよ! 我が命を響かせ、震動の球を生み出し、 全てを圧し潰す――アースボール!
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「・・・・・・・・・・・まじか・・・これを言わないといけないのか。この中二病前科の詠唱、もう少し簡略化できないのか?」
「詠唱はちゃんと一語一句違うと発動しないぞ。私は変換倍率は0だったし詠唱を覚えるのが無理だった。」
「ちょっと魔法は憧れてたけど、この詠唱をまじめな顔で言っている、日本人のおっさんを想像すると・・・・まじで恐ろしい。」
「そうか?私の世界での魔法の模擬戦はいい年どころか白髪で長いひげの生えたおじいちゃん連中がまじめな顔で行っているぞ。」
「まあ、外人みたいな顔つきの白髪白髭の爺さんが詠唱して魔法を放つ、それはカッコいいが、俺みたいな純日本人顔のやつがまじめに詠唱してたら似合わないんじゃないか?」
「そうか?魔法に似合う似合わないがあるのはわからんな。」
「まあ、こっちが気にし過ぎなのかもしれんが、よし!気合い入れて詠唱の練習をしよう。」
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