第2話 入学と強者

どうして私は昔より魔力量は上がっているのに、昔から使っていた魔法がつかえなくなってたり、魔法の出力が下がっているのか、あの時最後に勇者ちゃんが使っていた魔法は一体なんなのか、それを調べるために私は魔法の研究に没頭していた


この屋敷にある様々な書物に書かれていた魔術回路本来の形状と私の体の魔術回路は違う恐らくそれが魔法の出力を下げている原因なのだろう、じゃあこの魔術回路をより本来の物に近づけ、より魔力効率をよくしたら……そんなのは決まっている。あの勇者ちゃんが使っていた魔法を私も習得することが出来るかもしれない、それだけでワクワクしてくる、この世界で唯一私に勝った存在に近づくことが出来る、そして私はあの頃を上回る世界最強としてこの世界に君臨することが出来る。まぁお姉様がいる限りはそんなことは考えないと思うが、それはそれこれはこれだ


「さーて、今日も体いじっていきますか」


こんな無駄なことを考えていてもあの頃の魔法の実力は取り戻すことはできない、だから今日も私は自分の魔力回路をいじるのだった


—————————————————————————————————


私はお姉様に誘われて訓練に付き合っていた、まぁ実際はお姉様の訓練と銘打って私の魔法の才能を開花させようとしてくれているんだけど


「やっぱフュディーには才能がないよね」

「そりゃあお姉様に才能全部取られちゃったんだから、才能なんてあるわけないよ」


十五年間お姉様みたいに魔法が扱えたことは一度もない、だから昔の私は『お姉様に魔法の才能を取られた』と考えることでその心を保っていた。

今はまぁあれだ諦めってやつだよ


お姉様は私の『才能を取られた』というセリフに少し顔をしかめた。だが、すぐに別の話題を降ってくる


「自分に合った魔法はまだ見つからないの?」

「炎も、水も、雷も、風も、それ以外にも基本的な物はどれも私には才能がなかった」


残念ながら私にはないが、人には本来適正魔法というものがある、適正がある者がその魔法の出力は適正もない者が使った時の、何倍にも何十倍にもなる。まぁお姉様はすべての魔法を適正持ちの人よりも高い出力で放てるのだが……あれ?私のお姉様バグでは?


「時、洗脳、身体強化、浮遊、空間とかの魔法は使えないの?あ、もちろん私は全部使えるよ」

「そもそもそういう上級魔法とか応用系、使えないんだけど……てか待ってお姉様洗脳魔法使えるの?」

「あれ?言ってなかったけ?余裕で使えるよ、洗脳魔法。なんならよく使ってるよ」

「えぇ~なんでお姉様はそんなに才能があるんですか~てか待って下さい!よく使ってるってどういうことですか⁉︎ お姉様⁉」

「………」

「お姉様⁉︎」


大丈夫かな?お姉様犯罪とかに関わってないか心配なんだけど……


そんなこんなで私達の日常は過ぎていく……と思っていた


—————————————————————————————————

ある日の昼下がり今日はどんな風に体をいじろうか悩んでいるとお父様に呼び出された


その場所に向かうと同じく呼ばれた居たのかお姉様もいた


「それでお父様私たちを呼んだ理由は何ですか?」


お姉様が早速聞いた、そしてそれに答えるようにお父様が口を開いた


「お前達二人の聖徒魔法学園への入学が決まった、しかも普通じゃない……なんとあの学園長の推薦でだ、ディティーは才能がある者としてフュディーは才能はないが実力を持つ者として頑張ってこい」


お父様はなにか勘付いているの?少なくとも私は家族の前でこの魔王としての力は使ったことは無い、だからこそ分からないのだ。お父様がなにを知っているのか、なにを感じ取ったのか

だが、今はそれよりも大好きなお姉様と学校に行けるのが嬉しい

そう思った私はお姉様と


「「はいっ!」」


と返事をするのだった


—————————————————————————————————


「新入生代表挨拶、ディティー・ミルフィユリ」

「はい」


お姉様が新入生代表として挨拶をしている、そりゃそうだだって私のお姉様だ新入生代表の一つや二つ余裕でとってくるに決まっている

え?そんな私の成績はどうだって?もちろん最底辺の落ちこぼれクラス『クラスF』

やはりこの世界では魔法がすべて、つまり魔力量がどれだけ多くても魔法が使えなければ、無能ということらしい

それに対してお姉様は当然のように最優秀クラス『クラスS』やはり私のお姉様は最強だ


なんて考えているとお姉様の新入生代表挨拶は終わっており、在校生挨拶へと移り変わるところだ


九ノ王ここのつのおう第一ノ王『ハナヨメ』こと『ミネル・ラブズ・アイ』と申します。私から言うことは一つだけです。ぜひ私達九ノ王を倒し、その地位を手に入れて下さい。ここまで登り詰めてください。別に私達を殺しても構いません、死んだらその程度の人間だったというだけですので。正々堂々と勝負を挑むのでも、不意打ちを仕掛けてくるのでも、構いません。それでも、私達は負けないので。ではいつか私達にかかってきてください、いつでも待っています。以上です。」


圧倒的だった、こちらにその語彙だけで新入生達を圧倒した、果たしてその威勢は本物なのか、偽物なのか、どっちなんだろうか……楽しみだな


 —————————————————————————————————


 ~読んでいただきありがとうございます。

 感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る