街と装備

「着いたよ〜!」

いつの間にか着いていた。

「おぉ、ここがお前の街か?」

「うん!賑やかでしょ〜!」

確かに自分の住んでいる所より賑やかだ。

「そうだな、人も多そうだしな。」

街を歩いていた時、

「おぉライじゃないかー、ただー、その隣の人は誰だ?侵入者か?」

警察官らしき者がやってきた。侵入者ではないですー。

「あー!このお兄さんはこの世界に来て迷い込んだ人だよ!全然怖くない人だから安心して!」

ナイス。てか、この少年の名前はライ君か?

「少年、名前は?」

「僕はライ!ライ君って呼んでね!」

「分かった。」

「そうか、ライ、教えてくれてありがとうな、君の名前は?」

「レイドです。」

「レイドか、よろしく。私は警察官だ。少し向こうに装備が売っている。金を集めて買うといい。魔物も出るから装備は買っといた方がいいぞ。」

「分かりました。金を集めるには?」

「どこかの店で働いたらある程度の金は貰えるぞ。頼んでみたら雇ってもらえるんじゃないか?ほら、あそこのパン屋、人が少なそうだろ?後で雇ってもらえるといい。」

「パン屋か、、、了解です。」

「じゃ、ライはこのレイドお兄さんに色々教えてあげてな。」

「はーい!」

とりあえず眠い。寝たい。

「ライ君、寝たいんだがー、家とか借りたりできないか?」

「僕のお家あるから来なよー!」

「さすがに申し訳ないよ。」

「大丈夫!僕1人しかいないから!」

「そうなんだ。1人か、、、」

1人か、だいぶ厳しいな。

「しばらくはライ君の家に泊まってもいいか?」

「いいよー!」

「ありがとう。随分元気だな。」

「うん!いつでも元気だよ!」

誇らしげに言うことじゃない。

「家に案内してくれ。」

「こっちこっちー!」

「うお!速い速い!待てー!」

家に着いた。とても豪華で一人で暮らすにはもったいない。

「ここがライ君の家か。豪華だな。」

「うん!豪華でしょー!」

「飯とか飲料はどうしてるんだ?」

「買ってるよ!」

「...良かったら、俺に作らせてくれないか?」

「レイドお兄さん作ってくれるのー!?やったー!」

「いいんだ。ありがとうな。食材買ってきてくれたらなんでも作るからな。」

「うん!じゃあレイドお兄さんは、装備買ってこよう!」

「おう!」

魔物が出るのか。装備ガチガチにしたいです。あと、俺の装備買う金は?

「ライ君、俺の装備に使う金はどうするんだ?」

「警察官に言ったら最初だけ支給されるよ!あと、装備は金をある程度集めたらアップグレードできるよ!」

「支給されるんだな。ありがとう。」

「うん!」

そうなのか。マジで死にたくない。うん。金大事。

「すみません。」

「お、さっきのー、レイド君か、どうした?」

「金を支給して欲しいです。装備を買いに。」

「そうかそうか!ほらよ!死にたくなかったらいっぱい買ってこいよ!」

「ありがとうございます!」

これが生死を分ける金か。

「レイドお兄さん良かったね!」

「キタキタキター!これで生き残れる〜!」

猛ダッシュで装備屋に行く。

「この金で買えるいちばん強い装備をくれ!」

「お兄さん見たことないねぇ。ほら、これが一番強い装備じゃよ。」

「ありがとうございます!」

「ふ、よろしい。」

猛ダッシュで家に帰る。

「うおぉ!これが装備か!」

「嬉しそうー!なんかあったら僕を守ってね!」

「おう!こう、こうやってシャキンシャキンって剣を振り回しておらぁ!って。」

終わった。はしゃぎすぎた。ライ君引いてるー。

「お、おやすみ。」

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