第5話
「ええ、もちろんです。私たちは今夜だけの恋人です」
俺はミランダ夫人に再びキスをする。
もちろん俺と関係を持つと決めたミランダ夫人は抵抗することなく俺の舌に応えてきた。
キスをしながら俺の手はミランダ夫人の背中のドレスを留めている紐を緩める。
完全にドレスを脱がしてしまうと再びドレスを着るのに女は時間がかかってしまう。
ちゃんとした室内で時間もたっぷりある場合はドレスを全て脱がすこともあるがこのようなパーティーの時間内だけという制約がある時は完全にドレスを脱がすことはない。
「んふぅ…はふん……ぁ……」
キスに夢中になっているミランダ夫人が熱い吐息を吐く。
ドレスの紐を緩めると胸の部分に隙間ができるので今度は胸の部分に俺の手は移動する。
胸の部分のドレスの隙間から侵入した俺の手は形の良いミランダ夫人の胸を鷲掴みにした。
強く揉むと豊かな胸がその柔らかさを俺に伝えてくる。
「んんっ!…あ、だ、だめ……んふぅん……」
キスをやめて俺に胸を揉まれたミランダ夫人は拒絶の言葉を吐いたが俺の手の動きを止めることはない。
胸を刺激されて羞恥心のためかミランダ夫人の顔は赤くなっていた。
俺はさらにミランダ夫人のドレスの胸の部分を下げて胸を表に引きずり出す。
東屋には月明かりが入るので白い綺麗な肌の胸が俺の目を楽しませてくれる。
「や、やだ! そんなに見ないで…」
「どうしてですか? ミランダの胸は美しいですよ。食べてしまいたくなります。特にこの赤い果実を」
揉まれてツンと立ってきた赤い果実を俺は口に含む。
強く吸うとミランダ夫人の身体がビクンッと反応した。
「あんっ! そ、そんなことしちゃ…ひゃんっ!」
「ミランダの声は綺麗な声ですね。どうかもっとその軽やかな声で啼いてください」
俺の舌は輪を描き指で赤い果実を挟むようにして引っ張る。
「あうんっ! やんっ! い、痛くしないで…あ、ああ!」
「ミランダが可愛い声で啼くので少しイジメたくなりました。でも気持ちいいでしょ?」
ビクビクッとミランダ夫人の身体は震えた。
「やんっ! あんっ! だ、だめ! も、もう、無理です! 許してえぇ!!」
顔を火照らせてミランダ夫人は俺に許しを請う。
「何を言ってるんですか? まだ本番はこれからですよ。ミランダの身体を私に味わわせてください」
俺はスカートを捲り上げる。
そしてミランダ夫人の下着を引きずり下ろした。
「やん! ま、まってください! そ、そこは…ひゃうっ!」
「待ちませんよ。ミランダの身体を味わうのは今宵だけの恋人の特権ですからね」
「ひゃあんっ! だ、だめ! やんっ! ああ! エ、エミリオさまああー!」
ミランダ夫人は身悶える。
「ひゃんっ! だめ! もう、変になっちゃう! あ、あ、あああー!」
「イってください。ミランダ」
「ひいいいぃー!! イクうぅぅうぅー!!」
その瞬間、ミランダ夫人は絶頂を極めた。
ガクンガクンとミランダ夫人の身体が大きく痙攣する。
絶頂の波に呑まれたミランダ夫人は荒い息を吐き出す。
「はあ、はあ、はあ、も、もう、らめ、はあ、はあ」
全身で呼吸をするミランダ夫人の顔は既に蕩けていて瞳も虚ろになっている。
これぐらいでいいか。
自分本位に抱くこともできるが俺は女にもちゃんと快楽を与えてやる。
なぜなら今夜の出来事を女の中に「一晩の夢のような体験」として記憶に残すためだ。
社交界では「噂」というものが何よりも力を持つ。
俺と関係を持った女が俺の所業に腹を立てて「悪い噂」を流されると俺も都合が悪い。
だが俺との行為が「夢のような幸せの時間」として記憶に刻まれれば女はいつの日か再び俺とヤレる日を夢見て俺を貶めることはしない。
女だって貴族に一度嫁いだ以上、離婚することは全てを失うようなものなので離婚をして俺と結婚する気はない。
離婚した貴族の女の末路がこの国では悲惨なことが多いことを女たちは十分に知っているのだ。
だけどもう一度夢の時間を味わいたい。
そんな女たちの想いを巧みに利用して俺は社交界でご夫人方と関係を持っている。
俺は自分の下穿きを緩めた。
さあ、これからは俺も楽しませてもらうか。
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