第2話 休みの長い時には岡山に戻るから(4月7日)

高校の卒業式が終わった後で岡山駅のスタバでホットカフェラテを飲みながら、地元に残る事になった松井ありすちゃんは、「志織ちゃんはもう京都女子大の心理共生学部に合格したんじゃな」としみじみとしていた。

ありすちゃんは小5の頃に私が通ってた小学校に転入してきてから1年が経ったある日の事、仲の良かった高村夕夏ちゃんがある病気で亡くなって、私が落ち込み始めて死ぬ事を考えてたのを見て、「志織ちゃんが死ぬなんて言わないでよ!!!」と言ったのをよく覚えてた。

幼稚園からの幼馴染の男子の1人の金田哲也くんも、「京都にある女子大で心理学を勉強する事になったんじゃな。その勉強は難しいけど、困ってる人達を助ける事が出来るんじゃないかな」と言ってたのもよく覚えてるしね。

その2人が居なかったら今の私は居なかったかもね。

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