第23話 密室の秘密

《裕次と藍 9歳の頃 建宮マッサージ店》


「ゆー君。どうだろう? 私と将来、結婚でもしてみるかい? 私は君を幸せにできると思うんだけど」

「うぅ! そんなの駄目だよね。ゆー君!」


 その時の俺は、藍ちゃんのお姉ちゃん。雫姉がなにを言ってるの理解できなかった。


 そして、藍は何故なぜか泣き出しそうな顔になっていた。


「ん~? いや、僕には藍ちゃんがいるから良いやぁ。雫お姉ちゃん……それに、いつもハァーハァー言ってるから怖い」

「ゆ、ゆー君! ありがとう。お姉ちゃん。私の勝ち」


「な?! ガーン! ゆー君に私がフラれた?」


 俺がそう言うと雫姉は落ち込みながら、床に手をついていた。


「私はまたフラれたのかい? 私は常に敗北者ってこと?……(ブツブツ)」


 雫姉が小言で何か言っていて怖い。雫姉はまた誰かにフラれたのだろうか? 雫姉は失恋するといつも俺に結婚しようと迫って来るからな。


「雫姉。誰かに告白を断られたの?」


「ギクッ!」


「そうそう。お姉ちゃんね。同い年の男の子に告白したら、その子には彼女さんがいてね」


「な?! 何をバラしているんだい。藍! そはれは私との秘密だよね? ゆー君にバラすんじゃない」


「えー、お姉ちゃんの事なんて、いつもゆー君に報告してるよ。ゆー君と私の間に秘密は無しって決めてるもん。ね~! ゆー君」


「う、うん。そうだね。藍ちゃん」


 ……ああ、そうだった。藍と俺の間で嘘をつかないって約束していたんだったけな。



《図書準備室》


「藍に肩のツボ押されると結構痛いな……」


「ゆー君?」


「藍。俺は藍のポヨンポヨンが大好きだ」


「…………はい? 今、なんて言いましたか? ゆー君」


「ああ、俺は藍のポヨンポヨンが大好きだ。それだけは嘘偽うそいつわりない。後、藍の可愛い顔も大好きだ。これに対しても嘘偽りわない」


「ゆ、ゆー君。いきなり何を言ってるのかな? お馬鹿さんになっちゃったのかな?」


 そう俺は藍にツボを押されて気づかされた。ここ数日。


 白鳥さんやら旧校舎の七菜子さんやらのイベントで、藍との間に変な秘密を抱えていた事を。


 俺は馬鹿だったな。


 最近、あった事を素直に言えば。藍はこころよく許してくれるだろうに。


「ゆ、ゆー君?」


「ああ、俺は今から藍に最近内緒にしていた事を話すよ」


「ゆー君が私に内緒にしていこと?」


「そうだ。最近は白鳥さんの家で毎日夜遅くまで一緒にいるんだ」

「ん? ん~?」


 ミシッ!……あれ? 藍の俺へのツボ押しが若干じゃっかん強くなったか?


「それだけじゃない。この間は放課後のマップで遅くまで色々と話たりしたんだ。楽しかったよ」

「ほん? ほうほう」


 ミシミシッ!……おや? 藍の俺へのツボ押しが更に痛くなってきたぞ。何でだ?


「それでな。白鳥さんのお母さんには、この間。もう家にとついで白鳥さんと結婚でもすればって言われて冗談を言われて、俺と白鳥は困惑してたんだよな……ハハハ、相変わらず。桃子おばさんは面白い人だよな」

「ふむふむ……成る程成る程。ゆー君はここしばらくの間。幼馴染みの私という者がいながら浮気してたんだね。成る程成る程成る程ね~! 凄く凄くギルティーだね。ゆー君~!」


 ミシミシミシッ!……痛い痛いぞ。藍にツボを強く押されて俺の身体はめりめり言っている。


「な、何でだ……痛いんだが。俺は藍にここ数日の事をちゃんと隠さずに話したんだぞ」

「うんうん。ゆー君のここ最近のリアル充実ぷりを聞かされて怒ちゃったかもね~! ゆー君」


 藍のやつ。またニコニコ笑顔で俺に怒り始めただと?……なんだ。その理不尽は? 許さん。


「この! 俺は素直に謝ったり正直に最近あった事を話したのに。藍! 貴様~! いつまでも俺がムッツリ藍の言いなりだと思うなよ」


 俺は身の体制を変えて、俺の肩のツボを押している藍へと反撃に出ることにした。


「ふわぁ?! ゆー君! 白鳥さんと浮気していてなんですか? その態度は……幼馴染みに反撃するなんて許されない事だよ~!」


「な? あの温厚な藍が反撃に出てくるだと? それは計算外……」


 普段。藍に対して一切怒らず。手を出さない俺が珍しく反撃してきたのが嬉しかったのか。


 藍は俺に向かって抱き付い来た。もう言い訳とかどうでもよくなって、お互いただふざけ合っているだけになってきたな。


 そして、そんなジャレ合いをしていると。


 モニュモニュ……


 そして、俺は藍の大きなお胸を両手で鷲掴わしづかみにしてしまった。


「しゃうん///」


 突然の事でビックリする藍。


「あ! わ、悪い! 直ぐに両手退ける……藍?」

「……良いの? ゆー君。今、放課後で図書準備室に私達。2人っきりなんだよ?」


 藍は俺の方へと身体を近付けると。俺の耳元でささやく様に告げた。


「い、良いのって何がだ?」


「ゆー君が私を大切なのは良く分かったし。ゆー君が私のおっぱい大好物さんていうのも分かっちゃったもん……私のおっぱい揉みたい? ゆー君」

「……藍。お前、何を考えて?」


 藍の顔。赤面しながらニヤついている。何かを凄く期待しているのか?


「……ゆー君の身体って本当に素敵だよね」

「だから。なんだよ?……藍、お前。下で何を……」

「だから。ゆー君。この後の流れは私に全部任せてね。ちゃんと私がリードして……」


ガチャッ……ガラガラ!!

「建宮っち~! 藍ちゃん~! 戻って来るの遅いから迎えに来たし。何やって……は?」

「「へ?」」


「な、な、何してるんだし! 藍ちゃん! 抜け駆け禁止って言ったの藍ちゃんなのに。何を抜け駆けしてるし~! このムッツリスケベ~!」


「ち、違うの七宮さん。、これはゆー君が私を大好きって言ってくれたお礼で……ちょっと。七宮さん。なんで私のおっぱいをわしゃわしゃするの? だ、駄目! ゆー君が見てるから駄目~!」


「問答無用だし~! このハレンチムッツリスケベ~!」


「うえ~ん! 助けて、ゆー君~!」


 あー、なんか色々とめちゃめちゃだわ……図書室には旧校舎の情報は無かったし。


 諦めて、明日からは本格的に文化祭に取りかかるかな。


「そんなに、そのけしからん物を揉まれたいなら揉んでやるし。藍ちゃん」

「ち、違うもん。私はゆー君に揉まれたいだけなんの。七宮さ~ん」


「まぁ、また文化祭終わった冬位に調べるか。黎明高校の七不思議は……」




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