第32話 その「神聖さ」、AIにつき炎上中🔥
やれやれ🤷♂️。僕のタイムライン📱は、またしても"炎"🔥に包まれていた。
舞台は、とある古びた神社⛩️。
いや、神社の「アカウント」と言うべきか。
そこで公開された一枚のイラストが、どうやら火種らしい。
それは、来たるべき祭りを知らせる、可憐な巫女さんの絵だった🌸。
柔らかな光✨に包まれ、その微笑みはまるで春の陽だまりのようだ。
だが、問題はそこではなかった。
その絵筆🖌️を握ったのが...いや、筆ですらなかった。
生身の人間の指👆ではなく、「AI」と呼ばれる、よくわからない"箱" 🤖が描いたものだというのだ。
途端に、嵐が巻き起こった🌪️。
「神聖な杜🌳に、AIだと!? 信じられない!😡」
「魂がこもっていない!こんなものは偽物だ!🧊」
「伝統を軽んじるな!神様がお怒りになるぞ!⚡️」
コメント欄は、正義の鉄槌🔨で溢れかえっていた。
僕は、ぬるくなったお茶🍵をすすりながら、ぼんやりと画面を眺める。
神聖さ、か...。
確かに、あの神社の石段を登る時、僕は何か特別な空気を感じる。
千年の時を経た大樹🌳、静かに鎮座する狛犬(こまいぬ)さん🐶。
そこには、僕らの日常とは違う時間が流れている気がする。
でも、だ。
その「神聖さ」というのは、いったい何によって守られているんだろう?🤔
昔の絵師が描いた天井画🐉はOKで、
現代の絵師がPC💻で描いた絵馬は...?
そして、AI🤖が描いた巫女さんは...ダメなのか?
もし、あの巫女さんの絵が、人間が描いたものだと誰もが信じるほどに美しかったら?🎨
それでも、"AI製"と知った瞬間に、その絵は「神聖さ」を失うのだろうか?
神様は、"道具" 🔨を選ぶのだろうか?
ノミ🪚で彫られた本殿も、
筆🖌️で書かれたお札も、
そして、電気信号⚡️で描かれたイラストも。
神様にとって、それらはどう違うのだろう?
僕には、わからない。
ただ、画面の中の巫女さん🌸は、燃え盛る🔥タイムラインの向こう側で、相変わらず静かに微笑んでいるだけだった。
やれやれ🤷♂️。
空が白んできた。僕は、カーテンを開ける。
今日もまた、よくわからない一日が始まるようだ。☀️
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