第4話 俺って何者?

次の日目が覚めて考えた。

ダンジョン攻略したとはいえ、、、

ボスの!!

素材!!

ないから!!

証明できねぇーーーー!!!

そうだ。奥の物を拾ったとはいえダンジョンで拾ったんだろ?と言われてしまえばおしまいだ。

つまりダンジョン初攻略者として名が知られるのは無理無なわけだ。

なんならあのダンジョンは攻略が物理的に不可能になったわけだ。

ボス居ないからね。うん。

というかどうしようか。

ダンジョンもうちょい時間かかると思ってたから滞在時間5日にしちゃったし。

あと3日間。 

仲間を集めるとしようか。

前回は相手が逃げてくれたが本来なら3体同時に相手をしなければならなかった。

ならば仲間が必要だ。

この街には仲間を集められる酒場がある。

そこに行き仲間を集おう。そうしよう。

思い立ったが吉日だ。

早速行こう。

とのんびり街を練り歩き酒場に行く。

扉をまたぎ店のマスターに声を掛けられる。


「いらっしゃい。用は何かな?」

「仲間を探しに来ました。」

「分かった。掲示板に張っておくからこの紙書いて。」


と紙とペンを渡される。

どう書こうか。

旅をしています?違うか。

魔王討伐を目指してます。やはりこれか。

あとはあれか?勇者やってますとか

まぁそれとないことを書くことにした。


「お願いします。」


と紙を渡す。


「ここに腰掛けて待ってて。声かけさせるように言うから。」


と席に案内させられる。

この後数時間の結果を話す。

怪しい黒魔術の人や呪術師の人しか寄ってこない。

骸骨とか首にめっちゃぶら下げてる。

その人達に聞いてみたら雰囲気とオーラがモンスターに似ていたから出そうだ。

珍しいから実験のため監視したい、、、とか言う理由だったから怖くて断った。

他の人達には怯えられて声すら掛けられなかった。

なんでぇよぉ。

普通に旅したいだけなのになぁ、、、

最近出てきたこの負のオーラ。

自分が拾われた所に関係があるのかもしれない。

母さんが言う通り本当の親を突き止めて原因を突き止める必要がある。

スキル???も気になる。

使えるだけで名前がわからない。

なんで使えるかすら分からない。

そうだ何もわからないのだ。

本当の名前、出身、親。

何もわからない。

だけど俺はフェルで母さんの息子だ。

それは変わらない。

取り敢えず残りの日はゆっくり休もう。

焦りすぎても何も変わりやしない。

と普通の人が寄ってこなかったため気を落としながら宿に戻る。


「あと2日は、、、よし!寝よ。ゴロゴロしよ」


と決意を固めベッドにうずくまるのでした。

………

本当に俺ってないものなんだろなぁ、、、


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