　作り方の用紙を読みながら作っていく。まず、容器つまり外観から作る。これが難しい。ドロドロした液体で藁人形のようなカタチのお皿を作るのだが30秒で固まってしまう。どうにかカタチになったがメタボだし、脚が短い気がする。そのお皿にスポイトで薬剤を垂らしていく。健康を30滴、優しさを514滴、勤勉さを1217滴…。なんか多すぎません？スポイトじゃなく計量スプーンが欲しいです。

　最初に入れるのは健康の液。これ沈殿してるけどこのまま入れていいのかな。上の方、真ん中、下の方と順番にスポイトで吸い上げ30滴入れた。次の優しさが514滴。そんなに数えれるかな。スポイトを手に取ったけどスプーンがあることに気がついた。スプーンには１杯分＝30〜70滴と書いてある。かなりいい加減だ。たぶん50滴分だろう。スプーン10杯とスポイトで14滴入れた。勤勉さにもスプーンがあったのでスプーンを使用した。その後思いやり、忍耐力、人間性などいろんな薬品を入れた。

　薬品を入れ終えたら藁人形のカタチのお皿を火にかける。灰汁が出てくるのでしっかり取る。綺麗に取らないと悪が残るし、灰汁以外のものを取ってしまうと必要なものが減ってしまうらしい。ゆっくり作業していると煮詰まってしまうので素早く作業する。しかしどれが灰汁なのかよく分からない。上澄みや泡を少しずつ掬い取り除く。

　それが終わると顔の種、髪の毛の種などパーツの種を選んで入れていく。これは種なので入れれば勝手にパーツが出来上がるらしい。なんとも便利だ。最後に性別の粉を振りかける。黄色になれば男、青になれば女になる。黄色に変わったが緑と茶色が混ざっていそうで綺麗とは言いづらい黄色だ。

　色はともかく、無事人間の素が完成した。