火星人のたまご
shiho
第1話 詩 はしごを捨てる
はしごを背負っていた
疲れて
苦しみしかなかった
そのしんどさは
足に鎖をつけられた
子山羊のようだ
もう
重たい荷物は
いらない
はしごを捨てる
体も心も
軽くなって
孤独が揺れた
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