空は暗く、不穏な空気が漂う。

灰色の雲が垂れ込み、雨が降り出しそうだった。

その時、空を裂く轟音。

黒い影が降りてくる。ドラゴン、その背に乗る少年。

全身黒ずくめ、レンだ。

ドラゴンは盤面に着地した。

「夕、俺とバトルだ！」

「な、なぜ名前を知って…？」

混乱する僕の前で、レンは力強く告げる。

僕は白の後攻。

レンとドラゴンのターン。

レンは力駒を置く。それだけで僕に大ダメージ。

「やばっ…負けそうだ」

僕のターン。

「ファイアーブレイク！」

盤面が炎に包まれ、青い火の粉がドラゴンとレンを襲う。

「少しはやるじゃない」とレンが呟く。

だが、ドラゴンは回復駒を置き、レンとともに体力を回復した。

僕の攻撃はほとんど効かない。

僕のターン。力駒で攻撃を仕掛ける。

しかし、ドラゴンもレンも微動だにせず、ダメージはわずかだった。

レンとドラゴンのターン。

レンが力駒で攻撃。衝撃が全身を貫く。

僕は倒れた。

バトルに、負けたのだ。

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